- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061485822
作品紹介・あらすじ
西沢書店のおじさんは、平凡な毎日に退屈して、ある日、みんなに笑顔をあたえる怪盗になろうと決心しました。その名は怪盗道化師。そしてぬすんだのは、いじめ・悪い運動神経・ビルの影etc.…。そんなもの、ぬすめるはずないと思うでしょ。けれど、怪盗道化師に不可能はない!怪盗ルパンにあこがれたおじさんと老犬ゴロのゆかいな物語。はやみねかおるのデビュー作、ついに登場。小学上級から。
感想・レビュー・書評
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“「世の中にとって値打ちのないものなら、なんでもぬすめるっていう、すごい大怪盗だという話だね。」
ご隠居にいわれて、西沢のおじさんはうれしくなってしまい、
「いやあ、それほどでも。」
と、髪をかきあげました。
「なにも、おまえさんが照れることはないんだよ。で、ものは相談だが、その道化師に、ゆうれいをぬすんでくれるよう、話しちゃもらえないかい?」
「えーっ!」
「お礼のほうは、町内会がだすといってくれてる。」
「でも、ゆうれいは苦手で……。」
西沢のおじさんがことわろうとすると、
「べつに、おまえさんに、ゆうれいをぬすめっていってるんじゃない。」
と、ご隠居がいいます。
「だけど、道化師<ピエロ>だって、ゆうれいは苦手なんじゃないかな……。」
「なに、ばかなこといってるんだ。」
ご隠居が、がははと笑います。
「道化師っていやあ、ぬすむのに不可能はないっていうくらいの大怪盗だ。ゆうれいが苦手なんて、いうわけない。」
おじさんは、にげ道がないのを知りました。”
非現実と少しの無茶の入り混じった短編続きのあっさりした本だと思ったら。
最後のオチに思わず鳥肌。
このオチ好きだわ。
“おなじころ、わたしもこまっていました。
長いあいだ書いてきた物語の主人公が病気にかかってしまい、あと一か月で死んでしまうのです。
わたしは、そんな悲しい話を書きたくありません。
考えたすえ、わたしは道化師に相談することにしました。
“道化師に不可能はない”といわれている男のことです。きっと、この状態をなんとかしてくれるでしょう。
というわけで、わたしは西沢書店にきました。”詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大好きな一冊。
児童書ですが、大人にだって読んでほしい!!
ワクワクを思い出します! -
おっちょこちょいのおじいさんが面白い
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【379】
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はやみねかおるっていうと私が小学生の当時は夢水清志郎シリーズ、って感じでしたが、そのシリーズとはまた違うのんびりした感じが醍醐味の一冊ですねー^^
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はやみねかおるさんの作品にしては、まあまあといったところかな。でもやっぱり登場人物はみーんな魅了的です。飼い犬のとやりとりがなんとも(笑)
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この本大好きです!読み終わった時「こんな大人になれたらいいな」と思いました。大学生になった現在かつての純粋な自分を思い出して悲しくなりました。
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やっぱり児童書ですね。子供の頃に読んでいたら、どんな風に感じたんだろうな?って思いながら読んでました。小さな僕は怪盗道化師(ピエロ)に何を盗んでもらうかな?きっと、あれだよな。。。