新装版 地下室からのふしぎな旅 (講談社青い鳥文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 245
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061487246

作品紹介・あらすじ

アカネが薬をもらいにきたチィおばさんの薬局の地下室にふしぎなお客さんがやってきます。「木の芽時の国」の錬金術師だというその人につれられてアカネとチィおばさんは「となりの世界」に「契約の更新」にでかけていきます。さあ、ふしぎな旅のはじまりです。『霧のむこうのふしぎな町』に続きファンタジー永遠の名作をお贈りします。

感想・レビュー・書評

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  • R4.2.19 読了。

     柏葉さんのファンタジーな作品でとても楽しめました。地下室の壁が別世界の入り口で、その先には見たこともない景色が広がっている。魔法使いもいれば小人もいる。貨幣での流通ではなくて、自国の産物を持ち寄り、物々交換して暮らしている。まるで童心に帰った気持ちで物語の世界を味わう感覚は、ワクワクドキドキしますね。チィおばさんのようなキャラクターが個性的であれば個性的であるほど、物語の世界を豊かにしてくれます。最後もハッピーエンドなところが良いですね。
     また別の柏葉作品を読んでみたい。

    ・「アリスの物語もアカネの物語も、ヒロインを風変りな人や生きものに出会わせることによって、人間はみんな変わっているのだということを、読者に伝えようとしているのだと思います。人間は一人ずつ別な顔をしています。顔とおなじように、性格や考え方も違います。それをはっきりと知ることはとても大事なことです。」…(解説より)。
    ・「人間は、だれもみな、その人だけのものを持っている、だから一人ひとりが大事なのだということ、それから、この世の中は驚きと不思議がいっぱいあって、私たちの心をいつも新鮮に保ってくれていること―風変わりな登場人物たちは、その大切な二つをいつの間にか、読者にささやいてくれます。」…(解説より)
     

  • 面白かったです。
    柏葉幸子さんの他の本も読んでみたくなったなー。
    っていうかもう読みたいに入れてあるんだけどね。
    霧のむこうのふしぎな町とか。
    早く読みたいなー。
    でもまだ借りてる本があるんだよね。

  • 柏葉さんの「ふしぎな」物語三部作の2作目。「霧のむこうのふしぎな町」とは話が繋がっておらず独立しています。クセの強いチイおばさんと主人公のアカネが、地下室から繋がる異世界で冒険を繰り広げるファンタジー。風変わりな世界と風変わりなキャラクターたちが盛りだくさん!不思議な世界を楽しむ心を思い出させてくれる。
    映画バースデー・ワンダーランドの原作。

  • 久しぶりに読んで懐かしかった。
    持ってるのは新装版ではなく、青い鳥文庫のクセのある絵柄の挿絵のほう。でも、それが内容とうまくマッチしていて楽しめる。
    児童書なので、ひねられたストーリーではないけれど、導入が王道で最初からワクワクさせられる。大人になった今でも、たまに読みたくなる本。ケイトウの町の話が好きだな〜

  • 悪くはなかったけど、こちらはちょっと中盤しんどかったかも。でもこういう世界観は楽しくていいなとと思います。

  • ふしぎなシリーズ第2弾の作品。
    ふしぎなシリーズの中で個人的には1番好きかもしれない。
    親戚のチィおばさんにぼんやりしてるからと
    本名のアカネではなくカスミのような存在感だからカスミと呼ばれてしまうマイペースなアカネだけど
    物語が進むにつれ自分で行動したり発言するのが苦手だったはずなのに
    咄嗟に発言していたり行動していたりと
    成長していくアカネを読み進めていくのも楽しかったです。

  • アカネとチィおばさん、2人のヒロインがファンタジーの世界へと旅立ちます。出発はとある薬局の地下室から。作品のユーモアさを引き立てる、チィおばさんのキャラクターも魅力です。

  • 主人公のアカネが、変わり者のチィおばさんと一緒に異世界にトリップしてしまうお話。異世界の住人たちはもちろん、チィおばさんのキャラがいい。変わり者でもいいじゃない、って思えるような話だ。自分らしさとか、やりたい仕事をする喜びといったテーマもあると思うけど、説教くささはなくて楽しく読める。ラストシーンも良かった。

  • こどもの頃に何度となく繰り返し読みました。
    おばさんの家の地下室がまさか別世界に通じていたなんて!シャイで引っ込み思案な主人公が、「あちら」の世界の方々との交流を通じて、徐々に成長していく物語です。
    この本を読んで、自分の家にも、どこか異世界に繋がるような場所はないだろうかと夢見ていました。
    登場人物が皆個性的かつ特徴的で、読んでいると、頭の中でそれぞれのキャラが勝手に喋りだします。



  • 自分にあった場所で、好きなことをする。それが一番だ。
    アカネはアカネだし、ピポも自分のやりたいことをやって、その中には自分にしかできないことだってある。諦める必要はない。

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著者プロフィール

児童文学作家。岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。大学在学中に講談社児童文学新人賞を受賞し、『霧のむこうのふしぎな町』でデビュー。ファンタジー作品を多く書き続けている。『牡丹さんの不思議な毎日』で産経児童出版文化賞大賞、『つづきの図書館』で小学館児童出版文化賞、『岬のマヨイガ』で野間児童文芸賞受賞、『帰命寺横町の夏』英語版でバチェルダー賞受賞など受賞歴多数。


「2023年 『トットちゃんの 15つぶの だいず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柏葉幸子の作品

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