自閉症からのメッセ-ジ (講談社現代新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061491779

作品紹介・あらすじ

もの言わぬ、静かな子供たちが示す、優れた空間認識や記憶力。ときには破壊的なまでの、習慣や物事の同一性への固着。認知心理学を通じて見た自閉症が私たちに語る、人間の心と脳のしくみ。

感想・レビュー・書評

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  • 1993年刊行(2005年で22刷目)。著者は福井大学教授、障害児教育・教材開発を専門。◆脳の三分説は今となっては妥当とは言いがたいが、①トピックスを選択できない点(→遊び、特に創造的な遊びが不得手)、②情報の要約・絞込みが困難(→機械的記憶が得意)、③時系列的でない、空間的な記憶傾向(→言葉のやり取りが困難)、④非アナログ、デジタル傾向(→感情や主観的な時間感覚、曖昧言語の意味を把握するのが困難)など、大きく頷ける点も多い。もっとも、児童期の多動傾向の説明は不十分で、対応策もあまり書かれていないのは…。

  • イデオ・サヴァンって言葉は、この本を読んで知りました。

  • 身近に「自閉症」のひとが居るわけではないけど、社会で生活するのに知っておかなくちゃいけないことはあると思う。
    「障碍」を知るということは、「健常」だと思っている自分自身をもっと知ることにも繋がるような気がします。
    「障碍」といわれていることが、まったく突然に現れているものではなくて、自分の中にもある感情や感覚が、過ぎてしまったり、ボタンを掛け違えたくらいの違和感で表に出ているみたいだと知ることは必要だと思いました。
    シロウトのわたしにもとてもわかりやすく書かれていて、読みやすい本でした。

  • [ 内容 ]
    もの言わぬ、静かな子供たちが示す、優れた空間認識や記憶力。
    ときには破壊的なまでの、習慣や物事の同一性への固着。
    認知心理学を通じて見た自閉症が私たちに語る、人間の心と脳のしくみ。

    [ 目次 ]
    第1章 自閉症の発見
    第2章 自閉症の幼児期
    第3章 自閉症の行動世界
    第4章 自閉症の言語世界
    第5章 自閉症の記憶世界
    第6章 自閉症の時間世界
    第7章 自閉症の感情世界
    第8章 自閉症への教育的接近
    第9章 自閉症とわれわれ

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著者プロフィール

福井大学名誉教授

「2023年 『「英語脳」 vs.「日本語脳」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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