イスラム聖者: 奇跡・予言・癒しの世界 (講談社現代新書 1291)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061492912
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作品紹介・あらすじ

中世のイスラム社会には数多くの聖者が存在した。ある聖者は雨を降らせる奇跡を行ない、またある聖者はひとびとの病を癒した。やがて彼らは民衆を先導し、時の権力と拮抗しうる力を持ちはじめる-これまでは光の当たらなかったイスラム民衆の生き生きとした素顔を、聖者伝から読む。

感想・レビュー・書評

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  • イスラムには聖者を作り出す公的な制度が存在しなかった。
    イスラムの聖者の特色は聖者が神と人間の仲介者となり、罪の許し、救い、原生利益について神に執り成しをすることだった。

  • イスラムにおける「聖者」がキリスト教における聖者とは大きく異なる、というところから始まり、都市的なイスラムを土着宗教がどう受容していったのか、と発展していく。イスラムの聖者はすごくアジアっぽい。

  • <a href="http://www.bk1.co.jp/product/01325838"><b>イスラム聖者 奇跡・予言・癒しの世界</b></a><br>(講談社現代新書 1291)<br> 1996.2<br><br><br>これもまた品切れですね。<br>イスラームは、厳しい一神教と思われていますが、<br>その神との間を取り持つ「聖者」と呼ばれる存在があります。<br>この本で主に述べられている北アフリカのみならず、<br>イランや中央アジアでも多くの聖者廟が残されています。{04.11.12}

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著者プロフィール

上智大学・総合グローバル学部教授。1948年東京都生まれ。北海道大学文学部西洋史学科卒業、東京都立大学経済学部中退、中央大学大学院博士課程(東洋史学専攻)修了。博士(史学)。モロッコ・ムハンマド5世大学、エジプト・イブンハルドゥーン研究センター、フランス・エクサンプロバンスIREMAM(地中海アラブ・ムスリム研究センター)、アルジェリア・アルジェ大学CREAD(応用開発経済研究センター)などで研究に従事。
専門:マグリブ・イスラーム民衆史、アルジェリア・イスラーム政治運動
主な著書:『イスラム聖者』(講談社現代新書、1996年)、『サハラが結ぶ南北交流』(山川出版社、2004年)、『北アフリカ・イスラーム主義運動の歴史』(白水社、2005年)、『モロッコを知るための65章』(共編著、明石書店、2007年)、『アルジェリアを知るための62章』(編著、明石書店、2009年)、『マグリブ中世社会とイスラーム聖者崇拝』(山川出版社、2009年)、『原理主義の終焉か―ポスト・イスラーム主義論』(山川出版社、2012年)。

「2017年 『中東・イスラーム研究概説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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