異端審問 (講談社現代新書 1312)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061493124

作品紹介・あらすじ

ヨーロッパ中世を血の色に染めた狂熱の炎。徹底的に排除され裁かれた「異端」の脅威とは何か。史料を渉猟し、キリスト教社会の闇に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 薪と硫黄の匂い-異端審問とは何か◆剣と火と異端者-異端審問の誕生まで◆異端審問創設の頃◆異端審問の制度化◆審問官ベルナール・ギー◆裁かれる者たち◆スペインの火刑台

  • [ 内容 ]
    ヨーロッパ中世を血の色に染めた狂熱の炎。
    徹底的に排除され裁かれた「異端」の脅威とは何か。
    史料を渉猟し、キリスト教社会の闇に迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 薪と硫黄の匂い―異端審問とは何か
    第2章 剣と火と異端者―異端審問の誕生まで
    第3章 異端審問創設の頃
    第4章 異端審問の制度化
    第5章 審問官ベルナール・ギー
    第6章 裁かれる者たち
    第7章 スペインの火刑台

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    [ 参考となる書評 ]

  • 5月22日
    本棚の奥から引っ張り出す。
    何年前に買ったかわからないが何やら書き込みやらラインがちょこちょこ引いてある。

  • 宗教関係での異端について書かれている。
    意外とわかりやすい。

  • むかし読んだ「異端審問」をまた読み返してみた。

    周知の通り、異端審問とはカトリックを中心に、キリスト教会全体で、ヨーロッパ中世期に行われていた「異論排斥」と「弾圧」の合法化されたシステムである。
    多くは「密告」と「拷問」により「確定」され、追放される。
    その極刑が「火刑」であることは、よく知られている通りである。
    同じキリスト信徒にあって、教会と違う思想・信条を持つものを「異端」として「火で焙り殺す」のである。
    それは「神の名によって正義」とされたが・・「火刑」そのものは「世俗の法廷」に委ねる形をとって教会は手を汚す事を逃れた。

    今更、こんな本を読み返してみる気になったのは、この「異端審問」こそが「キリスト教会」の本質のひとつであり、はらわたであるからだ。

    誤解の無いように、付け加えるならば、ここで言う「キリスト教会」は、その教祖「ナザレのイエス」とは、原点に於いて何の関わりもない。
    このような教会の成り立ちも所業も、イエス自身は与り知らぬ事である。

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著者プロフィール

1930-2016年。岡山県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。高知大学教授、中央大学教授をへて、高知大学名誉教授。専門は、フランス中世史。主な著書に、『異端カタリ派の研究』、『中世の奇蹟と幻想』、『フランス中世史夜話』など。主な訳書に、エマニュエル・ル・ロワ・ラデュリ『モンタイユー』(共訳)、マルク・ブロック『王の奇跡』(共訳)、ジャン・クロード・シュミット『中世歴史人類学試論』など。


「2021年 『異端審問』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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