音楽のヨーロッパ史 (講談社現代新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061494992

作品紹介・あらすじ

神を讃えるラッパ。声の魔力。戦場の太鼓。国歌の誕生。人心を癒し、時代を動かす力であった音楽を通して、歴史を読みなおす。

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • 旧約聖書から第二次大戦後までを扱うので巻きでの進行はやむをえないが、そのわりにあまり親切なつくりではない。社会や技術の進歩・発展とともに楽器や記譜等のハード面がどのように進み、それらの奏でる音楽が社会(の主として支配者層)にどのように用いられてきたかを概観する内容なのだが、音楽の面でも歴史の面でも、門外漢は知らないだろうと思われる用語が、特段の説明なくぽんと放り出されていたりする。何やら大学の講義で使われる教科書のようだが、「お手軽な入門書」との印象が定着して久しい新書でこれではいけないだろう。
    2000年の出版だが、もう10年古いと言われても驚かないほど叙述は生硬だ。けっしてダメな本とは言わないが、今となってはいい本とも言えないように思う。

    2016/5/26~5/30読了

  • 内容は極めてベタで、切り口も甘い。教科書としては質実な出来。しかし、新書ではせっかくの多様な図版が見えないのが惜しい。

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著者プロフィール

あがりお・しんや:1961年生まれ。国際基督大学大学院修了、学術博士。専攻は「音」の歴史や中近世の芸能・芸能者を扱った西洋史、音楽史。近年は「音楽心性から読み解く国歌」や「楽器の社会史」をテーマにしており、クラヴィコード、古代水力オルガン「ヒュドラウロス」、セビリアのイシドルスの楽器などに関する論稿がある。また、「音楽史におけるルネサンス再考―作曲家と作品の「越地域性」をめぐって」(『西洋中世研究6』)に加えて、2021年にヴィンチェンツォ・ガリレイ「古代と当代の音楽についての対話」(抄訳)(『原典イタリア・ルネサンス芸術論』名古屋大学出版会)を上梓。他の著書に『音楽のヨーロッパ史』(講談社現代新書)、『楽師論序説』(国際基督教大学比較文化研究会)、『歴史としての音』(柏書房)、『吟遊詩人』(新紀元社)、監訳書にJ・マッキノン編『西洋音楽の曙』(音楽之友社)などがある。

「2021年 『vol.18 ピアノへの旅(コモンズ: スコラ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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