ハプスブルクをつくった男 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061497320

作品紹介・あらすじ

時の皇帝を相手に大芝居を打ち、ハプスブルク帝国の基礎をわずか七年で築きあげた「建設公」ルドルフの激烈な生涯。

感想・レビュー・書評

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  • まだ途中。
    でも面白い。そもそもフランク族というか今のドイツあたりの人たちがなぜあそこまでローマ帝国にこだわるのか不思議だったのが、(簡素だったが)納得できる説明が見つかり、腑に落ちた。もう少し詳しく知りたいテーマとなったが、参考図書も上げてあり、ワクワクしてくる。

    前知識なしに、ハプスブルク関連の本を読みやすそうな方から数冊読むとほとんどが菊池良生先生の本がだった。こういうことなら、出版順に読んで行けばよかったかな。

  • [ 内容 ]
    時の皇帝を相手に大芝居を打ち、ハプスブルク帝国の基礎をわずか七年で築きあげた「建設公」ルドルフの激烈な生涯。

    [ 目次 ]
    第1章 ハプスブルク家、ルクセンブルク家、ヴィッテルスバッハ家の三つ巴
    第2章 オーストリア「国家」創始者アルプレヒト賢公
    第3章 リアリスト皇帝カール四世
    第4章 青年君主ルドルフ
    第5章 シュテファン大寺院とウィーン大学
    第6章 チロル詐取
    第7章 金印勅書
    第8章 偽書快走
    第9章 ハプスブルク神話

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 主にルドルフ4世の話。
    これの後に江村洋著の「ハプスブルク家」を読めばざっと流れが把握できると思います。

    ハプスブルク、ルクセンブルク、ヴィッテルスバッハの三つ巴もなかなか興味深い。
    結構複雑でしたが一読の価値あり。

  • 時系列で書かれていないのでなかなか流れが入ってこないのは私だけ?なんだかタメたり引いたりで、なかなか本題に進まない印象。■戦争や家同士の争いがあり、当然それぞれの当主も変わるわけで、それらも詳しく記述するなら、やはり時系列の方が良かったと思う。ルドルフ個人だけに限定した内容ならそうでもないかも知れないけど。■面白いんだろうけど、何度も読まないと理解しづらいというのは、やっぱり良くない。

  • 講談社現代新書のシリーズは、どれも手ごろな文量で、内容も入りやすくて結構好き。個人的には、岩波や中公新書よりも惹かれる題材が多い。
    表題の本は、ルドルフ建設公を主題としていて、その他アルプレヒト賢公(ルドルフの父)、カール4世(ルドルフの舅)らを描くことで当時の神聖ローマ帝国内の状況や、ルドルフの破天荒とも言える人生を分かりやすく書いている。
    文体が重苦しくないので、読みやすかった。臨場感あふれる文章、というとそれほどでもないけれど、ある程度の勢いがある。
    私はもともと、ルドルフ建設公について、ほとんど知っていることはなかった。この本を読んで、ハプスブルク家があれほどまでにヨーロッパを席巻する、その礎を築いた人物だったのだと感じた。ルドルフの野望に対して、彼の人生はあっけないほど短く(享年25歳)、その分生き急いだような激しい人生に非常に惹かれた。当時からすれば非常識ともいえるほどの大胆さを発揮したルドルフは、確かに帝国の問題児であったのだと思う。
    そういう魅力を、史実からつかみ出す仕事って楽しそうだよなー、と思う。

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著者プロフィール

1948年生まれ。早稲田大学大学院博士課程に学ぶ。明治大学名誉教授。専攻はドイツ・オーストリア文化史。著書に『ハプスブルク家の人々』(新人物往来社)、『ハプスブルク家の光芒』(作品社)、『神聖ローマ帝国』(講談社現代新書)、『ハプスブルク帝国の情報メディア革命─近代郵便制度の誕生』(集英社新書)、『超説ハプスブルク家 貴賤百態大公戯』(H&I)、『ウィーン包囲 オスマン・トルコと神聖ローマ帝国の激闘』(河出書房新社)、訳書に『ドイツ傭兵の文化史』(新評論)などがある。

「2022年 『ドイツ誕生 神聖ローマ帝国初代皇帝オットー1世』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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