- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061498174
作品紹介・あらすじ
「我思う、ゆえに我あり」って、本当はそういうことだったんだ!デカルト、ロック、カントらの「心の哲学」が、フッサール、クワイン、ローティら現代の哲学者たちの最重要課題に、いかにつながるのか。楽しくわかりやすい対話で読み解く。
感想・レビュー・書評
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『ロック入門講義』がよかったので、同じ著者でもうすこし読んでみることに。
ローティの直観と、基礎づけ主義への批判のあたりは『ロック入門講義』でも出てくるのだけど、新書だけあってこちらはとても読みやすい。ただプラグマティズムのあたりは出てこないのでちょっと物足りなさもある。
(ローティは別に買えばいいか)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
教員と学生の対話形式で、反基礎付け主義の立場からデカルト・ロック・カント等の近代哲学について説明。よって、結論ありきでの解説になっているので、スタンダードな解釈とは思えないが、こういう見方もあるのかという気づきはある。対話形式についてはやや冗長な部分もあるので好みがわかれるかもしれない。
現実的にはプラグマティズム的に生きていくしかないのだろうが、やはり基礎付け主義には魅力があるし、こういう土台となる基礎付け主義がなければ反基礎付け主義もないわけで、うまく両者のバランスをとりながら生きていければいいのではないのかとも思うんだが。で、結局はそれがプラグマティズムだったりして? -
おまかせのデカルト
そして京都
これがロックです
なにかが変わった
基礎づけ主義再考
著者:冨田泰彦(1952-、香川県、哲学) -
登場人物のカンが良すぎて立ち止まること無くどんどん議論が進んでいってしまうのは微妙なところ。
ロック、カントの解説は中でもわかりやすかった印象。 -
ゆっくりと反復して読まないと??になっちゃって、私にとっては難しい本だったのですが、意味が解ると「あぁ〜!」って感じです。「やっぱり哲学って奥深い。おもしろい。」と思わせてくれる本。
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哲学に関しては全くの門外漢だったけどゆっくり理解しながら読めます。ほとんどが対話形式に進んでいくので、おもしろい。
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やーこんな形態の新書もあるのね、と読んでびっくり。
新書はタイトルがうまいので、それで買うことが多いのです。
『観念』というものを軸に、デカルト〜ローティまで丁寧に語られた感じです。
それにしてもカントはすげーな。
何か確かな基礎を探しても、何か絶対的な真理を探しても、結局連関からは逃げられない。
現代哲学らしい決着ですね。私は、一種開き直りっぽいそういうのが割と好みです。
実感出来ない定理に意味はないと思う。
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(T)