日本語の変遷 (講談社学術文庫 90)

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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061580909

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  • 古代から現代にいたるまでの日本語の歴史を簡潔に紹介している「国語の変遷」というエッセイのほか、言語学がことばという現象に対してどのような態度で向き合っているのかということについて語った「記述文法から歴史文法へ」、さらに戦中から戦後にかけてさかんに議論が戦わされたいわゆる「国語改良論」における著者の意見を表明している文章などが収められています。

    日本語の歴史の概要を簡潔に語った本であるとともに、著者の日本語や言語学の基本的なスタンスについて知ることのできる本です。

  • 良書。日本語を通じて上代から歴史が紐解かれていく様は快感だし、何で日本人が英語の発音がどうしても苦手かもよく分かる(その事について書かれているわけではないけど)。言語学の入門書としてもいいかも。

  • それなりに興味深い話もあったのだけど…、
    ちょっと興味がある分野からはずれているところもあり、★3。
    完全に私の好みの問題だ。
    とても分かり易く書かれているんだけど、
    エンターテイメント性が思った以上に少なかった、という感じかなー。
    金田一先生には申し訳ないのですが。

  • 日本語の変遷が順を追ってわかりやすく書かれています。
    文章が上手で、知りたいことも探しやすいので、古い時代の国語・日本語を教える立場の人はぜひどうぞ。
    言葉の表記と発音の違いに関する問題提起は、いまも古びていません。先見の明を感じます。

  • 結構無茶苦茶だったり誇張しすぎてたりする部分は多いけれど、納得できる部分も多い。複雑だった日本語がだんだんと整理され統一されてきている=「日本語の乱れ」と捉えられてしまっている。しかし本当昔の日本語って想像できないくらい複雑だったんだなぁと思います(母音が10種類って何それ)。

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著者プロフィール

1882-1971年。岩手県盛岡生まれ。東京帝国大学卒。言語学者。アイヌ語学・アイヌ文学研究創始者。國學院大學名誉教授。『辞海』『明解国語辞典』など辞典の編纂、国語教科書の編修も広く行う。著書に『アイヌ叙事詩ユーカラの研究』『国語音韻論』ほか多数。


「2022年 『日本の敬語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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