本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061585935
感想・レビュー・書評
-
大逆事件の連座を運良くまぬがれた堺が、生き残った同志や遺族の生計を案じて立ち上げたのが売文社。翻訳をはじめとして一切の文章の立案、代作、添削を引き受けた。
本作が出版されたのは1915年。時代は明治から大正にうつったとはいえ、まだまだ運動するには厳しい冬の時代だった。しかし、大真面目な文章指南書にあっても、そろりそろりと瀬踏みをするように大逆事件の犠牲になった同志(仮名であるが知る人にはわかったはず)の遺族を慰問したエピソードを例文として挿入するところなど、堺のしたたかさ(老獪さ?)も現れていて面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吉岡忍氏推薦
全2件中 1 - 2件を表示