内乱記 (講談社学術文庫)

  • 講談社 (1996年6月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784061592346

作品紹介・あらすじ

古代ローマの運命を、内乱から平和へ、そして共和政から帝政へと大きく変えた英雄カエサルと政敵のポンペイユスとの対決を描く劇的な記録。前49年ルビコン川を渡ったカエサルは、西はスペインから東はバルカン半島まで、北はアルプスから南は地中海を渡ってエジプトまでローマ世界を東奔西走して戦う。困難を克服し勝利するまでを、カエサル自ら迫真の名文で綴る、『ガリア戦記』と並ぶ重要史料。

感想・レビュー・書評

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  • 古代ローマが生んだ唯一にして最大の創造的天才、ユリウス・カエサル(英名:ジュリアス・シーザー)。彼最大最高の著作である「ガリア戦記」には及ばないが、実に手に汗握る傑作です。
    ガリア戦記も内乱記も元老院への報告と支持者へのプロパガンダが主目的(それなのに、何と“読ませる”文章なんだ!)なのだが、前者はローマ国外における異民族相手の戦記、後者は同じローマ人相手、というところもありプロパガンダ的要素と、つい最近まで元老院内で顔を合わせていた人々を「敵」として書き、彼らの親族も読者になる可能性もあったために、ガリア戦記にあった潔さと勢いが少々足らない(でも少々)。
    しかし2000年以上前にこれが行われ、書かれたんだもんな・・・。すごいな・・・。

  • 分かり易い地図、索引などがあり読みやすかったです。
    臨場感があり、とても刺激的でした。

  • 『ガリア戦記』の続編というべきだろう。
    対元老院、対ポンペイウスの内乱をコンパクトにまとめてある感じ。
    同じローマ市民同士の内戦だけあって、
    カエサルの筆に迷いが見受けられる。
    しかし、一読して損はないだろう。

  • 歴史的名言、「ここを渡れば人間世界の悲惨、渡らなければわが破滅。進もう! 神々の待つところへ! 我々を侮辱した敵の待つところへ! 賽は投げられた!」で始まったローマの内戦(この言葉は、カエサル著の本書には出てこない)。本書は、この内戦の一方の首領であるカエサルの手記である。 「この内戦を引き起こしたのは、もう一方の首領であるポンペイウスに起因するものであり、カエサルは、己の(野望ではなく)命、安全、名誉を守るために受けて立つを得なかった」という立場が一貫して貫かれていることから推測すると、この内戦の一方の首領となったことがカエサルには相当心苦しかったのだろう。どこかしらの後ろめたさが到る所に散見される。 しかし、このような精神状態にもかかわらず、完璧なタイミングで打つべき手を実施し、この内戦でのローマの疲弊を最小限の被害で食い止めたその手腕は驚愕に値する。しかも、ついでにエジプトまで支配してしまう。転んでもただでは起きないとは、このようなことをいうのであろう。月並みではあるが「さすが、カエサル」という感想を持った。

  • 訳:國原吉之助

  • 歴史を通じて賞賛される「レポートの見本」なのか? 地名、人名のややこしさのため、読み通すのは大変。

  • 後世の歴史家の研究のために書かれたという。もし、敗者のポンペイウスも同じように資料を残していたらどのような違いがあったのかだろうか、と考えてしまう。

  • ガリア戦記のような文章だったら良かったのだが、資料価値は有るのだろうが私小説化してしまい残念。カエサルおまえもか。

  • ジュリアス・シーザーのローマ市民戦争に
    関する覚書。

    和訳文読むとやはり古典を読みたくなる。

    といっても記述はどうあるべきかを
    シーザー物ではいつも意識しながら読んでます。

  • 20120225読了。

  • 内容はどうでもいいとして、この本は指示代名詞の使い方がおかしいと思います。彼や彼らが誰のことを指しているのか掴みにくく、悪い意味で読むのに時間が掛かった。

    長所:訳者の名前がカッコイイ
    短所:講談社学術文庫値段高過アルヨ

  • ユリウス・カエサル自らの手によるローマ内乱の記録。ポンペイユスとの内乱はカエサルにとって好ましい展開ではなかったのだろう。文章の端々から、いかに自分が戦争を忌避していたか、自分の平和への努力をいかにして元老院とポンペイユスが踏みにじったかをアピールする意図(あるいは無意識かもしれないが……)が垣間見える。さりとて、そんなことでこの歴史的書物の面白さが打ち消されるわけなどない。ローマ史をある程度知っている人なら、興味深く読めると思います。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4061592343
    ── カエサル/国原 吉之助・訳《内乱記 19960610 講談社学術文庫》
     
    (20091208)
     

  • もっかいよもっと。

  • ガリア戦記後、カエサルが元老院+政敵ポンペイウスと争うローマを二分する内乱記。(B.C.49-B.C.48)ガリア戦記がガリアの素朴な民族への征服戦争だったのに比べると、こちらはまさに骨肉の争いと言った感じで、裏切り、陰謀、謀略が渦巻いている。ガリア戦役でカエサルの有能な部下として戦ったラビエヌスはこの内乱ではポンペイウス側についていて、この事からもローマの市民戦争だったことが強く伺える。ルビコン河を渡ったカエサルはローマへ向かいヒスパニア、外ガリア、マケドニア、アフリカと広範囲に渡って転戦する。(現スペイン、フランス、バルカン半島、エジプトetc.) まさに東奔西走。この内乱記を読むのに地中海地方の地図は必携だ。パルサルスの決戦でポンペイウスを破り、その後エジプトへ逃れたポンペイウスを追ってアレキサンドリアへ向かうがポンペイウスはエジプトで既に暗殺されていた。そこから有名なカエサルとクレオパトラの邂逅となるのだが、残念ながらそれは記されていない(笑)歴史的第一級史料であることはもちろんだが、個人的にガリア戦記よりもこちらの内乱記の方が読んでいて面白かった。(映画や他の書籍によってなじみ深いせいかもしれないが)映画クレオパトラを見た方はそれに至るまでの道として読んでみても面白いだろう。カエサル自身によって書かれた簡潔明瞭な文章で共和政から帝政へと移行する名高い歴史の一時代に浸ってみてほしい。

  • 古代ローマの運命を、内乱から平和へ、そして共和政から帝政へと大きく変えた英雄カエサルと政敵のポンペイユスとの対決を描く劇的な記録。前四九年ルビコン川を渡ったカエサルは、西はスペインから東はバルカン半島まで、北はアルプスから南は地中海を渡ってエジプトまでローマ世界を東奔西走して戦う。困難を克服し勝利するまでを、カエサル自ら迫真の名文で綴る、『ガリア戦記』と並ぶ重要史料。

     2001年12月31日購入

  • 昔読んだと思っていたのは勘違いで,岩波文庫の「ガリア戦記」だけ読んで,その続編にあたるこれを読み落としていたらしい.上の「与太郎戦記」と意図的に併せて読んだ.両者には優れた客観視点という共通項があるように思う.とりあえず通読はしたものの,当時の古地名や人間関係の記憶が薄れていて上手く頭に入って来ないので,ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル-ルビコン以後(下)あたりを拾いながら楽しむのが良いか.今後も要再読.

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