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- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061592667
作品紹介・あらすじ
思索する前衛歌人の名を負う岡井隆。「アララギ」から出発した彼は、むしろそのリアリズムを徹底批判し、現代詩としての思想表現に努めた現代短歌界のオピニオン・リーダーである。本書については「特に私をめぐる覚書や場の理論については、歌論と作品の間に働く微妙な力働的関係にも注目して、柔軟にその本意を読みとってほしい」と岡井はいう。短歌を志すすべての人に希望と勇気を与える必携の書。
感想・レビュー・書評
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ゴチゴチの戦後民主主義で短歌なるものを選んでしまった難儀が、本著の奇っ怪なロジックと自己撞着にあらわれているが、それはさておき、本著を執筆した後のこの人物にごっつあんした紫綬褒章、日本芸術院エトセトラについて、お得意の論理で説明してほしいものだ。といっても、いわゆる反体制・前衛のポーズをとってきた「現代歌人」たちの巨大な「権力欲」と戦後言語空間での節操のない立ち振舞いについては、(地味なジャンルであるからこそ、姑息な渡世がまかり通るのか)誰かがきちんと指摘しておいた方がいい。佐佐木幸綱とか、大岡信とか永田何とか等、ヨダレ垂らして勲章、選者、賞を嘗め尽くす輩。
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