- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061595774
感想・レビュー・書評
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【版元の情報】
製品 古典落語
著者 編:興津要
発売 2002年12月10日
価格 本体1,300円(税別)
ISBN 978-4-06-159577-4
判型 A6
ページ数 440ページ
初出 本書は’72年小社より刊行された『古典落語』(上)(下)を、著作権継承者の了解を得て、再編集したもの。
[紹介文]
大衆芸能を文庫で読むことばが踊る至高の話芸
「さんまは目黒にかぎる」、「いまなんどきだい?」、「寿限無寿限無……」――。
人情の機微、人生の種種相を笑いの中にとらえ、庶民の姿を描き出す言葉の文化遺産・古典落語。本書は明治~昭和の速記本をもとに、先人の名人芸によって磨き上げられ、伝えられてきた至高の話芸を、完全に再現する。「目黒のさんま」「時そば」「寿限無」などを21編を収録。
……殿さま、感涙にむせんで一口めしあがったのですが、蒸して、脂がぬいてあるばさばさのさんまですから、どうしたっておいしいはずがありません。
「これがさんまか?」
「御意」
「ふーん……して、このさんま、いずれよりとりよせたのじゃ?」
「ははあ、日本橋魚河岸にござります」
「あっ、それはいかん。さんまは目黒にかぎる」
――(本書「目黒のさんま」より)
<http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784061595774>
【目次】
目次 [003-005]
凡例 [006]
明烏 009
三人旅 030
厩火事 061
千早振る 074
そこつ長屋 086
三方一両損 105
たがや 120
居残り佐平次 133
目黒のさんま 160
小言幸兵衛 170
道具屋 191
時そば 211
芝浜 219
寿限無 232
三枚起請 244
崇徳院 264
野ざらし 282
青菜 299
らくだ 311
がまの油 351
子別れ 359
落語の歴史 [400-430]
落語ということば
落語家の先祖たち
江戸時代中期の落語
江戸時代後期の落語界
明治以降現在までの落語界
平成十四年現在の落語界
興津さんと私 青山忠一(二松学舎大学名誉教授・文学博士) [431-436]詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いわゆる古典落語のネタを、文章として載せている。やはり、語り継がれるネタは洗練されており、読んでいるだけで笑いが込み上げてくる。
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まず寿限無を読んだ。
寿限無寿限無・・・子の名前のお話。読むと聞くのでは、また違った面白さ。早口言葉みたい。
時そばは、有名。
目黒のさんまは初めてやったけど、あの味が忘れられないってことね。上様への中傷もまぜてあんねんかな。
子別れは、子はかすがいのネタ。
千早振るは、ナンセンスもの。
三人旅は、おばあちゃんと寝る話。
厩火事は、大切なものは何かって。瀬戸物や馬よりも女房だったり弟子たちでしょって話。
そこつ長屋は、とんちんかんな会話の繰り返しで、面白かった。言葉遊びもたくさん。 -
読んでも楽しかった。実際に聞くともっと楽しいんだろうな。基本的に、客を楽しませることが前提にあるから、どこかほっかりと温かいから良い。これからCDを聴いたり、実際に観に行きたい。
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<閲覧スタッフより>
「落語」とは?
江戸中期に始まった庶民的な話芸。人情ものや怪談ものなど、様々なカテゴリがあり、噺の最後に「落ち」と呼ばれる結末がつくため、「落語」と言われます。また、同じ噺でも噺家によって違ったりと、色々な楽しみ方があります。
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所在記号:文庫||779.1||オカ
資料番号:10147461
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寝る前にひとつずつ読むのたのしい!
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興津先生の最後の教え子です。落語も遊びもお酒も…本当にいろんなことを教えて頂きました。心よりご冥福をお祈りします。
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落語を知らない人もきっと楽しめる!
やっぱり一話一話が短いので、気疲れせずに読み進められます。
解説もついていて◎ -
明治・大正・昭和の速記本をもとに、選りすぐりの有名かつ代表的な古典落語が21話収録。
現在でも、寄席でよく喋られる演目ばかり。
世代を問わず、読んでおいて、手元に置いておいて損はない1冊。