江戸娯楽誌 (講談社学術文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061597228

作品紹介・あらすじ

江戸は娯楽の宝庫であった。軽業、曲独楽、のぞきからくり等、修練の極をしめす街頭の芸人の至芸や珍奇さを売り物にした見世物・大道芸、宝引きや蛍狩りといった四季折々の好楽、大山詣りや富くじ等の信仰と結びついた行事や遊び…。江戸の暮らしに潤いとリズムを与えた娯楽の数々を、庶民の飾らない心の内を映し出す小咄・川柳を配して紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 「その1、見世物」の「落語」の章、露の五郎兵衛、鹿野武左衛門にはじまり、随分くわしく書いてあるな、と思ったら、作者が興津要。他にも、いろいろな箇所で落語が紹介されている(「富くじ」で「御慶」、「初午」で「明烏」とか)。古川柳もたのしい。

     来年の樽に手のつく年忘れ
     一の富どこかのものが取りは取り
     借金をいさぎよくする祭り前

  • 江戸時代に、庶民が楽しんだものを、当時の文書や川柳から読み解く本。
    江戸好きは必見。

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著者プロフィール

1924年生まれ早稲田大学文学部国文学科卒業。早稲田大学名誉教授。専攻は近世文学。著書に『転換期の文学』『明治開化期文学の研究』『落語』『新編薫響集』『日本文学と落語』『江戸川柳散策』など。1999年没。

「2015年 『古典落語(選)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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