- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061598164
感想・レビュー・書評
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これはすごい。最初の指摘にノックダウン。日本人論を唱える論者は、欧米と日本との対比で、日本の独自性を語りがち。でも日本は文化圏的には、明らかに中国・韓国と近く、「日本的」と称される内容は、中国・韓国でも成り立つことが多い。
では、中国・韓国と比較して、日本独自と言える文化の傾向はなにか?それが「縮み」。
別の言い方をすると、勝手にこちらへ湧いてくる。遠くにあるものを、身近な狭い範囲に想像力豊かに、シンボルとしてのアイコンを付置することで、作り出す。普通、そうした霊的なものは、ここからそちらへ飛翔する傾向がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本面白いです。
日本人の特性と文化がよくわかる。クールジャパンの原点とヒントがここにあるかも・・・ -
ヨンジさん推奨
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日本文化の特質は欧米文化との比較によって語られてきたが、もはやそれだけでは本質を分析しきれない。より深く日本文化の特質を捉えるには、その源流である東アジアの国々の文化と比較し、日本人が輸入した文化をどのようにのみ込んで、改変し、こなしてきたのかを知る必要がある。作者は日本文化と韓国文化との比較において浮き彫りになる、日本人の「縮み志向」を6型に分類して解説している。
読んでいて、自分の持っている感受性がいかに日本文化に染まっているかがよく分かった。「なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし」の精神は平安時代の古典文学の中だけに読み取れる感性ではなく、日本人の中に脈々と受け継がれ今も生きていることを実感した。