文化の型 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061598812

作品紹介・あらすじ

『菊と刀』で知られる著者の代表作。北アメリカ、メラネシアの三つの未開社会の文化を分析し、それらの性質が秩序や慎しみをもつアポロ型と、陶酔や興奮を伴うディオニソス型であることを明らかにする。併せて、人類学の相対主義的立場、文化の多様性、社会の性格、個人と文化の関係等にも論及。「文化とパーソナリティ」の問題の先駆をなした書である。

感想・レビュー・書評

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  • 文化は人間が作り出すものであり,そこになんらかの傾向がある.原初の人類が文化的に前進するに従い,いくつかの型へと帰着していく.
    しかし,発達した文明においては,その型が世界的に混ぜ合わされもはや研究が困難である.そこでベネディクトは未開の人々をターゲットにした.

    このような内容であるが,科学的に評価することが現時点ではほぼ不可能な内容であるため,彼女の提案する型についてもどうもすっきり理解できない.『菊と刀』においての日本人の特質についてもかなり粗く見ている(だからこそ大筋がわかりやすいのであるが)こともあり,彼女の手法が研究として完全なものになりうるかが疑問である.

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著者プロフィール

Ruth Benedict 1887―1948。アメリカの文化人類学者。ニューヨークに生まれ、コロンビア大学大学院でフランツ・ボアズに師事し、第二次世界大戦中は、合衆国政府の戦時情報局に勤務し、日本文化についての研究を深める。晩年にコロンビア大学の正教授に任じられる。主な著書に、『文化の型』『菊と刀―日本文化の型』など。


「2020年 『レイシズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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