マタンさんの感想
2016年11月23日
はっきり言って評価は0にしたい作品。 何で後半で全てをぶっ壊すような あほなことをやらかすのかがてんで理解できません。 せっかくミステリアスで、甘酸っぱくて おセンチな感じのうぶな青年が 年頃のステップを越えていく描写が面白かったのに 無茶なこじ付けをしてから 全部が台無し。 もう少し展開にゆとりを持たせられなかったのかしら。 というか、不条理にしても もう少しかき方があると思うの。 ここまでラストでがっかりどころか 馬鹿じゃねーのと思わされた作品は そうそうありません。
1928年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部英文科卒業。出版社勤務を経て文筆活動に。52年探偵小説専門誌『宝石』に短篇「白い路」が掲載され、ミステリ界へデビュー。77年『透明な季節』で第23回江戸川乱歩賞を受賞。『海を見ないで陸を見よう』、『リア王 密室に死す』など旧制高校を舞台とした清冽な作品で注目され、『龍神池の小さな死体』『清里高原殺人別荘』『葉山宝石館の惨劇』等、巧緻な作品で、本格ミステリファンの記憶に残る傑作を多数発表。90年逝去。 「2023年 『梶龍雄 青春迷路ミステリコレクション2 若きウェルテルの怪死 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」