バラ迷宮 (講談社ノベルス ニF- 5 二階堂蘭子推理集)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061819481

感想・レビュー・書評

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  • どの事件も狂っていやがる…


    最たるものはある「事柄」のせいで
    関係者もろとも皆イッちまってる
    「喰顔鬼」でしょうね。

    イッちまっているの意味を知ったときに
    どういうことが起きたかはわかることでしょう。
    ちなみにこいつは今も猛威を振るっています。

    しかも特殊なものゆえゆめゆめ
    関係なんぞせぬように…

    あとは超絶悪趣味男のたどった悲劇の事件ですね。
    被害者が超絶いかれてるのよね。
    まあ、殺されたけどね…

    あるものの偽装はなるほど、と思いましたね。

  • ミステリ短編集。二階堂蘭子シリーズ。
    ホラー・怪奇要素の強い「喰顔鬼」と「火炎の魔」が面白い。
    特に「喰顔鬼」は、約30ページの短さで連続殺人、密室殺人を解決する濃密な内容。ホラー・スリラーとしても秀逸な傑作だと思う。

  • 二階堂蘭子シリーズ。

    なぜか、「ある蒐集家の死」だけ読んだことありました。もしかしたら、この本自体読んだことがあったけれど、他の話は忘れてしまったのかも…
    …いや、多分ないな。
    何かの短編集に入っていたのでしょう。

    サーカスの怪人、薔薇の家の殺人が好きですね。
    喰顔鬼はちょっと、うん。あまり。

    しかし、きちんと年号が書いてあると、ええっと、では現在は…とか考えてしまう癖、やめたいな。

  • 昭和44年頃の話なんですね。今より時間がゆっくり進んでいて、優雅な感じにみえる。

  • この間読んだ、(奇跡島の不思議)が面白かったので、この人の作品を
    少し続けて読む、その二段。推理小説の短編集だが、普段は短編はあまり読まないのだが、それなりに楽しめた。短編の割には、動機もトリックも
    しっかりしており、続けて楽しみ。
     この本の最後の解説にある、(奇跡島の不思議)の各章の見出し(頭文字)を続けて読むと、一つの文章になるとの事、気がつかなっかた。
    確認しよう。

  • どれも最初に魅力的な謎が提示され面白かった。
    しかし、人間発火はちょっと無理が有るんでは?

  • 二階堂蘭子シリーズ
    『サーカスの怪人』
     サーカスを襲う「サーカスの怪人」。アナコンダに飲み込まれたキョンコ。キョンコの夫ノロの秘密。空中から風船の破裂とともに現れたバラバラ死体。

    『変装の家』
     「崖の上の家」で起きた殺人事件。雪の上に足跡はなし。入れ替わった娘の秘密。

    『喰顔鬼』
     「喰顔鬼」と呼ばれる殺人鬼が暗躍する別荘地。画家と妻に隠された秘密。

    『ある収集家の死』
     ホテルで殺害された被害者。被害者の残したダイングメッセージの謎。

    『火炎の魔』
     呪われた家で起きる瞬間燃焼事件。病院で起きた発火事件の真相。

    『薔薇の家の殺人』
     自分が殺人者の血を引くと子どもを生むことを恐れる女。彼女の過去に隠された秘密。5月5日の祝い事で毒殺された女性の秘密。

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著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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