Kの流儀: フルコンタクト・ゲーム (講談社ノベルス ナO- 1)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061820555

感想・レビュー・書評

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  • 1999年。第10回。

  • 『だが、今夜お前らが相手にするのは、今までの連中とは根本的に違う存在であることを思い知るがいい。

    ー お前らは、ひとつの大きな誤算を犯したのだ。たった一つの致命的な誤算。・・・それは、おれが「極真」だということだ。

    ー わかるか?

    お前らは「極真」を怒らせたんだ。修羅の流儀を敵に回してしまったんだよ。』

    中国拳法、ボクシング、少林寺拳法、柔道、空手、剣道・居合の使い手の不良グループに一人で挑む極真空手の使い手の恋と闘いの記録。

    夜の校舎で暴走族に囲まれて逃げ場のない中での一対一のデスマッチとか、最高に良かった。

    中二病的作品。

  • ”Kの流儀―フルコンタクト・ゲーム”中島望著 講談社ノベルス(1999/02発売)

    ・・・悪の華が咲き乱れる荒廃しきった高校へ転校した少年、逢川総二は、あの“極真”の達人だった!
    VS.中国拳法、ボクシング、少林寺拳法、柔道、空手、剣道。激闘は限界を超えて加速する!
    (あらすじより)

    ・・・第10回メフィスト賞受賞作。同賞受賞作には珍しいアクション小説。
    終盤のVSボクシング、VS剣道(真剣)、VS中国拳法戦は圧巻。
    70年代・80年代テイストの極真愛に溢れた作品でした。
    (裏表紙には極真会館松井館長の書評も!)

  • カバーの書評に「私達が憧れ続けている極真が象徴的に描かれている。」と書いてあるとおり、まさに妄想、珍本かもしれませんが素晴らしいです。
    極真魂万歳って感じの物語です。
    果し合いで少林寺拳法使いと中国拳法使いの特徴が描ききれてないのが残念でした。
    物語の終わり方が衝撃的でした。

  •  第10回メフィスト賞受賞作。
     極真空手の使い手である主人公・逢川総二が、暴力が支配する赤城高校に転校してくるところから物語は始まる。-暴力には暴力で。高校を支配する真壁グループとの戦いの中で出会う謎の美少女・明日香。極真空手こそが最強であることを証明する小説。

     まっすぐな小説である。
     強さを求める漢達の闘いを描いた小説。
     ゼロ年代以降に目立つラノベ寄りの超、能力的格闘漫画ではない。
     極真空手、剣道、少林寺拳法、ボクシング、柔道…最強の格闘技が、高校の抗争を通して決定される異種格闘技戦。
     現実ではほぼありえないだろう、高校生の達人達が闘いを繰り広げる様は、漫画のようであり、一方で現実に即してあり、つまりある意味高校生版刃牙っちゃあ刃牙なんだけど、そういう面白さもありつつ、豪華でわくわくさせる内容になっている。

     中国拳法の扱われ方が雑であること、ラストが現実的で小説的な広がりが薄い等、突っ込みどころはあるけれど、著者自身が極真空手経験者であるというメリットは充分活かされていると言えるだろう。所々で極真空手の技が解説されていて、それがまたかっちょいい。

     ちょっと前の時代に流行りそうな小説で、今読むと物足りないと感じたり、テンプレばかりだったりするが、メフィスト賞独特の粗削りの疾走感がちゃんと良い味出していて、面白い。

  • 「空手とは守るもの」
    シリーズ1弾。
    空手VS日本刀。
    実際できるのだろうか。
    人間の体が一番の武器もとい凶器。

  • 高校生の時に自分と友はこの本をまわし読みをしたのをきっかけに空手を初めました。   今でもたまに読むと無性走りたくなるぐらい熱い一冊です。

  • メフィスト賞(10回)

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著者プロフィール

和歌山市の生まれ。『Kの流儀』で第10回メフィスト賞を受賞。現在、ある進学塾で国語の先生をしている。かつては、空手家の高校生が学校を支配する不良グループと戦う話や、宇宙クジラを捕りにいく宇宙捕鯨船の話、怖い話ばかり集めた短編集など、現実にはありえない物語ばかり書いていたが、今回、浜口儀兵衛という実在した人物を小、中学生に知ってもらいたくて、この本を執筆した。

「2022年 『稲むらの火の男 浜口儀兵衛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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