悪魔のラビリンス (講談社ノベルス ニF- 10)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821767

感想・レビュー・書評

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  • 多分評価が悪いのは完全解決しないからね。
    時系列的にはあの事件の前みたいだけど
    これもしかするとまたやらかしてくれないかと
    思っているのよね。

    事件は結構凝っていたりします。
    人の認識能力の盲点を
    突くトリックが多かったかしらね。

    うん、ネタ的超大作別バージョン、
    勝手に待っておこう。
    絶対構想あると思うの!!(真相部分上)

  • ミステリ。中編。二階堂蘭子シリーズ。
    中編ほどの長さの作品が2編。
    怪人対名探偵という懐かしいテーマ。小学生のときに怪人二十面相を読んだな〜。
    トリック自体は平凡で物足りない。
    ガッツリと謎解きしてた作品のほうが好みです。いつか『人狼城の恐怖』にも挑戦したい。

  •  二階堂蘭子シリーズは、マンガ化されてるのを読んだことがあるんですが、原作はこれが初。

     魔王ラビリンスていう天才的で絶対的な悪と対峙するスタイルは、金田一の地獄の傀儡師とか、コナンの黒の組織みたいな感じかな。

     この本では事件自体は2話収録されてますが、どっちも、その事件そのもののトリックとか誰が犯人なのかとかは簡単だった。
     現実にこういう事件があって、その現場にまさに自分がいたら分からないだろうけど、ミステリで謎解きがあるという前提で本を読んでる分には、すぐ分かる。

     それにしても、時代小説みたいに何百年も前のことを書くならともかく、中途半端に昔のことを書くのって難しいよね。
     その時代を生きてた人はまだいっぱいいるから、ちょっとでも違ってたら、すぐ突っ込まれそうだし。
     この本の場合は、そこまでその時代を象徴するものが登場しなかったから(戦時中のことが多少出て来たけど)、そんなに古い感じもしなかった。
     列車の中でタバコを吸おうとするシーンが、やっぱ今とは違うなぁ、て感じ。

  • 二階堂蘭子の作品集(2)-二つとも密室殺人だが、相変わらず、分かってしまえば、ナーンダの方法だが、どちらも素直に理解出来る。このように
    変なテクニックを使わない、また、探偵の説明も分かりやすい。
    それが、この人の素晴らしいところ。たまにはこのような、懐古趣味的な
    怪人対探偵も良い。

  • 蘭子シリーズの対ラビリンス物を再読中。
    ラビリンス物の1作目です。
    寝台車トリックが気持ちいいw

  • とりあえずこのネーミングセンスにはどこからツッコミを入れたら良いのだろうか。

  • 二階堂蘭子シリーズです。
    はじめて読みましたが。
    水乃サトルシリーズしか読んだことありません。

    とりあえず魔王ラビリンス系統は次に何を読めばいいのでしょうか。
    魔王城事件だっけ?なんかそんな題名の本があった気がするけどこの作者だっけ?題名にも自信ない。まあいいか。

    話の内容より、蘭子の服装解説を読んで「あー、ああいう恰好か」とか考えるのがなんか楽しかった。
    時代的には私生まれてないけどね!
    ヒッピー系は二三年前にきてましたよね。

  • え!?
    これ、この一冊で完結じゃなかったのかーーーー!!!

    それはさておき。
    探偵 vs 怪人 なんですねえ。こういう感じのって久々じゃないですか?
    蘭子シリーズの文体やら雰囲気からして、こういうタイプのは似合ってるよね。
    トリックや謎ははそれほどすごくはないんだよね。まさにこういう雰囲気を楽しむものでしょう、これは。
    しかしひとついいたいことがある。
    木村クンが「おそろしい」だの「まさかあいつが」だのゴチャゴチャ言ってないで名前を言えばいいのよ!
    あー、イライラする!(笑)
    まあ、お約束なんだけど。

  • 『寝台特急〈あさかぜ〉の神秘』
    二階堂蘭子の元に届けられたラビリンスからの挑戦。寝台特急〈あさかぜ〉で殺害された上野リリカ。ラビリンスから命を狙われていた〈悪魔サタン〉。寝台特急の密室の謎。

    『ガラスの家の秘密』
    死体の見つかった四方城家の屋敷。ミイラ化した4つの遺体も謎。ラビリンスに囚われ脱出した柴田有作。四方城春近、晋太郎親子の殺害遺体。男色の気のあった晋太郎。密室のガラスの家の殺人。

    削除

  • …いまどき、マジメにやるかい、こういうネタ。面白かったが、江戸川乱歩は超えられないぞ、と。

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著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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