少女は踊る暗い腹の中踊る (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824881

感想・レビュー・書評

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  • もう読み進めたくないのに、結末を見届けないと不安でそのくせ読み終えても気分は悪いまま。ほとんど捕まることを危惧しない狂気の犯行は一番怖いな。暴力、狂気、殺戮、性、愉快犯。花村萬月さんと似たジャンルかも。村上龍さんの「インザミソスープ」も思い出した…

    第34回メフィスト賞受賞の作品だから覚悟はしていたものの。著者がやけに美形で若いのも不気味。20歳そこらでこんなお話を書き上げるって…。

  • 複数の事件が絡み合うサイコミステリーという感じですかね。
    もともとただのミステリーだと思ったら、結構サイコ系。
    ほとんどの登場人物が必ずと言っていいぐらいどっかのネジが緩んでます。
    シリアルキラー、引きこもりなどなど、これでもかって位に詰め込んであります。
    著者はこれがデビュー作らしく、説明不足過ぎなところがいくつか見られます。
    居間まで説明の無かった様子がすでに説明したかのように出てきたりとか。
    作品としては面白いと思います。
    冒頭はちょっと気分が悪くなるような部分があるけど、かなり引き込まれますね。
    いろいろ期待できそうな作家さんでした。

  • グロいと聞いて手に取った。
    まぁ、確かにグロい、人はばったばた死ぬしそれぞれみんな狂ってるし…。
    ただ、皆さんいってるように警察無能すぎない!?笑
    いやいや、こんなわかりやすい派手な犯人だったらさすがにすぐ捕まるのでは…?
    ま、全体的にグロくて気持ち悪くて厚かったわりにはすぐ読めて楽しめたかな。

  • 第34回メフィスト賞受賞作。

    舞城王太郎の如くのスピード感。
    夢野久作の如くのどろどろ。
    そのふたつのヒューズかな。

    コインランドリーにぐるぐるぐるぐると
    まわっているんでしょう――。

    大切な人のために人を殺すことは許されますか。
    あなたは愛する人を守れる力をもっていますか。

  • ううん中々気持ち悪い話だった。
    登場する人間がほとんど…いや全員狂ってて頭おかしくて、過去にとりつかれていて、人間特有のじっとりした執念や気持ち悪さがあふれてるというかそれしかなくて、救いはなくて、誰かが当たり前のように誰かを殺していてまあまあ臓物ぐちゃぐちゃで狂気じっとりな感じでひたすら気持ち悪くて面白かったです。
    人間きもちわりー。

    雰囲気でいうと道尾さんの「向日葵の咲かない夏」に似てる気がします。
    じっとりした狂気と狂った人間と気持ち悪さが似ているような。
    向日葵~は、某あるところではみんな気持ち悪い気持ち悪い読まなきゃよかったと騒いでいたのですが、わたしはああいう人間がひたすら狂っていてじっとり気持ち悪い話が大好きです。
    向日葵~も大好きです。
    乙一の「夏と花火と私の死体」とかも似た感じ。

    話が逸れましたが少女は踊る~は、そんな話で面白かったです。ちょっと厨二のかおりがしました。
    連続赤ん坊誘拐事件が起きている街中で、過去の罪に捕われながら生きている主人公が蒼以という少女と出会うことにより赤ん坊誘拐事件に巻き込まれていくというか自分から首を突っ込んで泥沼化していく話なんですが、内容はあってないようなものというかただひたすら人が死んでるだけな感じなので読みやすいです。
    主人公の計画、杜撰すぎやしないかい…。

  • 凄惨かつ戦慄的。
    「青春ノワールの進化型」と帯で謳われているだけの事はある。

    ノベルスで450Pオーバーのため文量は非常に多いのだが、それを不快に思わせないだけの疾走感に満ちている。

    嵌まれば抜けられない。嵌まるかどうかは好み次第。

  • 家事をしながらの2日間で460P読ませる文章力はすごいと思う。

    でも内容がな…。
    グロいのも、殺人も平気で読めるけど、動機付けが薄っぺらすぎ、警察無能すぎw

    これで大賞取れるって、メフィスト賞応募作品てどんだけのレベルなのかしら?

  • 第一印象の「舞城王太郎からユーモアをひいたもの」が結果的に的を射ていた。舞城王太郎や佐藤友哉の暴力性からユーモア的なセンスを徹底的に排除して書き上げられた小説。
    結果、非現実的で暴力的な事件ばかり起きるけれど決して茶かそうとせず真っ向から向き合うお話となっている。そのことは、本作の独自性でもあり、1つの誠実さの形であると思う。が、ユーモアがない分読み手側も逃げ道のないまま露悪的展開に直面することになるのでかなり人を選ぶ。

  • コインランドリーの管理人をしつつ何をやってるか分からない主人公の北原結平。自分の中の抑えられない衝動や、過去のトラウマなど、世界観が狂ってる。

  • 心底びっくりする展開でもないし、
    心震えるような感動があるわけでもないし、
    とにかく出てくる人、出てくる人みんな狂ってるし、
    終盤は無理矢理っぽさが臭ってたし、
    そんな簡単に殺し回ってるじゃねーよ。と思った。

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