十月は二人三脚の消去法推理 私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
- 講談社 (2007年6月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061825369
感想・レビュー・書評
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うーん、なんとか推理小説としては成り立っているかな、という感じ。
これ一巻完結の体裁をとりつつ、4月から3月までを通じて何か一貫性のある大きな物語を作るという目論見なんだろうけど、だんだん無理が生じてきた印象だなあ。 -
2+
少し空回りしている感がある。あとがきでタイトルを変更したがさてどうか、などと書いているが、この内容なら変更前の方が良かった。“一人二役”が“消去法”になったぐらいで本シリーズのターゲット層の興味を引くとは思えないし、むしろ逆効果なのではないかとすら思える。“消去法”というタイトルで胸をときめかせるのはむしろガチでコアでマニアな層に限定されるような気がする。で、そういった層に訴えるにはクオリティが足りないのではないか。
いまいち入り込めないのは校舎とグラウンドの位置関係の不明快さにある。毎度お馴染みのカバー折り返しの校舎見取図と、序盤での警報→避難の流れでグラウンドの位置はわかるのだが、読み進めていくとそれがあやふやに思えてきて、出たとか出ないとか入ったとか入らないとかトリックの肝心なところがイメージしにくく、どうでも良いかと思えてくる。加えて時計塔と体育倉庫の位置関係もわかりにくく(なぜ体育倉庫があの位置なのかいくらなんでもご都合主義過ぎるだろう)、こうなると壊滅的と言っても良い。恒例の物理オマケも本作ではさほど重要とは言えず、あれならば校舎とグラウンドを含めた見取図でもつけて欲しかった。筋立ても端折り気味、唐突過ぎで感動の?ラストも何となく素直に喜べない。 -
霧舎学園の秋の行事第1弾は体育祭。
琴葉と棚彦は体育祭実行委員に据えられる。
本番1週間前、校内で不審火が発生。
パソコン教室のメールに残された「10月10日の殺人」との関連は?
昨夜子の言動が解決の糸口となるのか。 -
毎月「探偵」することが宿命です
十月十日は「晴れの特異日」です
選択でもするかな・・・って
≪まだ、4月だ!≫
今回は「意外な人」がいい人だった -
薄い分量の中に事件が多すぎて、どれがメインとして解かれるべき謎なのかわからないままに推理パートが始まってしまうのは問題。著者の意図する逆消去法推理もびしっと決まっているとは言い難く、あまり宜しくはないです。しかし例によって例の如く、目を皿のようにしておまけを眺めていたにも関わらず伏線を見落としてしまったのは悔しい。「霧舎学園」のおまけにはいつもやられている気が……。ワッキーはこういうところがあるから憎めない。作中で言われているほど酷い教師だとは思わないよ。
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■十月。霧舎学園の秋の行事第一弾は体育祭。琴葉と棚彦は体育祭実行委員に据えられる。準備の真っ最中の本番一週間前、校内で不審火が発生。パソコン教室のメールに残された「十月十日の殺人」との関連は?昨夜子の言動が事件解決の糸口になるのか。学園ラブコメディーと本格ミステリーの二重奏、「霧舎が書かずに誰が書く!」"霧舎学園シリーズ"。十月のテーマは消去法。
■■久しぶりのシリーズ。今回は体育祭。相変わらず脇野にムカつき。こんな男が教師やってていいのかと思ってたら、素敵なオチを用意してくれました。後半、ちょっとややこしくて混乱。犯人がちょっとあっけないかなとおもわなくもない。けど、まあ、面白かったです。 -
霧舎巧の連作学園ミステリー。
面白いんだけど。。。
作者の遅筆は連作完成の時期を推理できないw -
シリーズ前作がかなりかかわってくるので、これは順番どおりに読まないと……そしてきちんと覚えておかないと(笑)。
タイトルどおり「消去法」。あっと驚く驚愕のトリック、ってのはさほどないなあ。でも「十月十日の殺人」の意味には驚き……というよりなんかショック。 -
体育祭プログラムと名刺付き