池魚の殃 鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827462

作品紹介・あらすじ

O医大法医学教室の大学院生・伊月崇と指導教官の伏野ミチルは、何者かによって拉致監禁された。現場にはミイラ化した腕が残されていたのだが……。誰が何の目的で監禁したのか。ミイラは誰の腕なのか? 魅力的なキャラクターとリアルな医学知識で描く、法医学教室のメディカルミステリー! カバー装画は「HER」「BUTTER!!!」などで大人気のヤマシタトモコさん。

感想・レビュー・書評

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  • とうとうamazonから消えちゃったねぇ(2013/11/07)
    *****
    2013/11/7(2013/9/5)
    *****
    2013/6/6(2013/2/1現在)
    *****
    2013/4/4になった模様
    *****
    amazonではただいま2013/2/7になりました~。
    *****
    11/6になりましたね!今年中に出ますように…。
    *****
    8/7になってるよ…どういうことなの?
    *****
    5/8に延期→7/5に延期… いつ出るのん?

  • のっけから引き込まれて一気読み
    トンデモな登場人物がいるが…
    人の生き死にに関わることの本質的な深さも哲学的に考えたり
    重いけれど面白かった

  • 主人公のコンビが監禁される。から始まるいつもと違う始まりの法医教室物。
    誰がどうやって、よりもなぜがメインに据えられた物語。
    題名の池魚の殃、自分に関係ないことで災難に遭う。とは少しズレるかもしれないが、忘れてしまったこと関係を絶ったことで起きる殃いなのか。
    まあどちらにせよまあ自分勝手。犯人もその友達も。生きてるだけで何かしら背負うだから勝手に背負わせんじゃねえ。めんどくせぇ。と最後の四分の一あたりからイライラ。手紙も贈り物もそんな物呪いでしかない。
    自死の権利とそれを止める感情と、そういう自分勝手さが人と付き合う上で大事。別れたら忘れればいいし、あったらまた礼を尽くせばいい?

  • シリーズ第7弾
    今までにない緊迫の始まり方で、一体どう言う事件が起こっているのか?、どう展開していくのか?なかなか先が読めず、気になりながら読み進めて行くと予想外の展開になって行きました。
    事件の謎を解明していくミステリーとは一味違う、ちょっと切ないミステリーでした。
    今の所このシリーズはあと1作の様ですが、また近々読もうと思います。

  • 年代がアップデートされ再スタートしたこのシリーズ。私は最近出会ったので連続で読んでるけど、小物が変化したってキャラクターはそのままだし、特に違和感はなかった。これからも続編がたくさん出てほしい。

  • このシリーズ完読。

  • 前作の「亡羊の嘆」からかなり時間が経ってからの刊行やったようで、装丁が変わってる様子。
    また、今までは1999年あたりを舞台にしてた様子やったのが、作中の時代も現在になってる。
    そのあたりはあとがきで触れられていたけれど、違和感がまったくないです。だって、面白いもん。笑
    著者の本はキャラにめっちゃ味があるのと、とにかく筋。
    筋に中だるみもひっかかりもなく、するする~と読めちゃう。
    私はミステリも法医学もまったく興味はないけれど、でも面白い。うっかり他の(著者の)講談社ミステリや法医学モノに手を出してみようかな…とか、(自分の読解力を)勘違いしてしまいそうなぐらい、読みやすかった。

    講談社ノベルスも、今はこんなにやわらかい感じになってるのね(持った感じが)。
    何やろう…? ページが薄くなった…?

    (ハード面はどうでもいい)

    さて、さて、内容ですけれども、冒頭でいきなりミチルさんと伊月くんが監禁されているというすごい出だしやったせいか、うんもうギュっと掴まれて、そのまま最後までイッキ読みしたよー。
    ああ面白かったー。
    ああ面白かったー!!

    犯人はどんなけ愉快犯やねんと思ったら、それもそうではなくてさー…。
    誰も悪いわけではないのに、失った命だけはあるっていうのがなんだかやるせない。
    生きていればいいことがあるとか、死にたくなるほどつらければ逃げればいいとか、わかってるはずなのに、その判断ができなくなるほど気持ちにダメージを受けているから、こんなふうに自ら命を絶つようなことになってしまうんだよね…。

    死んでしまった人の思いを忘れずに生きる、と、いうミチルさんの決意がズシンときた。
    ミチルさんがそこまで背負う必要はあるの…? って思うんやけどね…。

    でも、強い人にはそれだけのものが課せられるのかもしれへんな。
    人よりたくさん背負えるだけの力があるから、人よりたくさん背負う運命になっちゃうのかもしれへん。

    がんばれーミチルさん。
    最後の伊月の問いに、「生きるんでやめてください」っていうまで殴る、と、いう答えは笑った。
    この人のこのノリがたまらん。

    ほんで、ビービー泣くっていう伊月もかわいい。
    この人たち、ほんまいいキャラやなあ。


    どこまでもフィクションな話として楽しめるのが著者の面白さです。
    講談社ミステリって、基本、そうだよね。(*´з`)

    龍村先生のいうてはった暗闇のイベント、こちらは実在してるんやろうな。西ドイツで始まったって、なんか納得…(イメージやけど)。
    見知らぬ人たちで真っ暗闇の空間から脱出するって、すごいね…。やりたいとは思えないけど、…教育効果もあるイベントなのね…。連帯感とか、視覚以外の感覚を研ぎ澄ますとか…。

    そういう経験って大事? …なのかもしれへんし、経験したからこそ得られるものももちろんあるんやろうけども、逆にトラウマになるかもしれへんくない…?
    まあまあ、私みたいに気持ちも体力的にも弱い人には、一生縁のないイベントやろうけども。(;^ω^)


    ところで私にしては珍しく、誤字を発見した。(佐川の名前が間違ってた)

    校閲の話を読んだだけに
    「おおー、これが…!」
    とか、思ってしまった。笑

    そうそうそうそう! ほんで、次作が8月ごろ発売されるってほんまなんかな!?
    確かにあとがきでは
    「また近いうちに」
    と、書いてははったけど、
    「近いうち」
    って書いてはったから最低でも一年以内には続編が出るやろ!? なんていう野暮(笑)なことは思わないからね、読者ってやつは! 笑

    (いや、出てくれはるに越したことはないけど)

    書く気はあるということが知れただけでも
    「いつか…」
    などと期待を持てる(のが嬉しい)のに、続編、出るんかな~。うわ~、もしそうなら、めっちゃ楽しみ!!


    ■■■■

    ■アスピル

    ■追儺式
    追儺(ついな)とは、大晦日(旧暦12月30日)に行われる宮中における年中行事。鬼(疫鬼や疫神)を払う儀式[1]、または民間で節分などに行われる鬼を払う行事。

    ■法相(ほうしょう)
    法務大臣や(もとの)司法大臣の略称。

    ■丁々発止
    激しく議論し合うさま。 また、刀などで激しく音を立てて打ち合うさま。

    (2017.07.08)

  • 今までとは一風変わった物語だった。

  • 重たい内容だねぇ…
    伊月とミチルはある理由によって
    監禁される羽目になるのですが…

    R18G描写があります。
    今回はグモ表現(お察しください)があるので
    想像するだけで吐き気を催す可能性があります。
    そう、人が死を選ぶ方法は
    場合によってはひどい死に方しかしない場合もあるわけ。

    事件の真相はミチルに深い影を落とします。
    だけれども、ミチルがとった行動を
    誰も批判はできないはず。
    アドバイスはできても、それ以上は当人次第で
    死に急いでしまったのは…

    ただ、事件に遠くかかわったある種の奴は
    どうにもできないですね。
    当人が自ら救いを求めなかったのも
    悪いんじゃないかな。

  • 池魚の殃(ちぎょのわざわい)・・・宋の王さまが池に投げ込まれた珠を拾うために池の水をすべて汲み出させた故事に由来する。巻き添えに遭うとか、意外な災難に遭うという意味だそうです。
    伊月先生の今回の立ち位置だったんでしょうけど、それよりも「身近な誰かが自殺しようとしたらどうやって止める?」が、今回伊月先生とともに考えさせられた点かもしれない。
    最近は学校の授業でもあるらしいですね。「友達が学校で苛められて死にたい」っていったらどう対応するか?みたいな授業。身近で切羽つまらないとそういうことって考えないから、授業でやってくれると、考えたかもしれないと思う。
    ミチルさんにも龍村先生案も無理そうだから、伊月くんの、とりあえず泣いて引き留めるを、採用しようかと思います。そんな場合がない方がよいけど、今回の登場人物それぞれみたいに、あの時にそうしてればって後悔は長く生きてると、どうしてもあるよねと思わざるを得ません。
    自分には何もできなかったとしても、Ifを考えてしまうことはあるのです。
    シリーズ早めに継続してくださいね、先生。

    一章 おそれてはならない
    間奏 飯食う人々 その一
    二章 二人は一人に勝り、三人は……
    間奏 飯食う人々 その二
    三章 求めよ、さらば与えられん
    間奏 飯食う人々 その三
    四章 与えるは受けるより幸福なり
    締めの飯食う人々 
    あとがき

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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