妄想名探偵 (講談社文庫 つ 2-6)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831704

感想・レビュー・書評

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  •  アルコール中毒で「アル中」なのではなく、アルジェの外国人部隊から帰って来たばかりの番屋の忠太郎、つまりアルジェの忠太郎で「アル忠」さん。
     元刑事だったり、もとポン引きだったり、元商社マンだったり、いろいろな過去を……本当に持っているのか、そういう妄想なのかは分かりませんが、飲んだくれの名探偵アル忠さんが、名推理で事件を解決します。

     語り部は推理作家の津藤さんで、よく一緒にいるメンバーも大体同じなんだけれど、殺人事件に遭遇しすぎでしょ、という突っ込みはさておき。
     忠さんのキャラがよかったです。
     ラストは寂しかったけれど、これが寧ろよかったんだと思う。

  • アシモフの「黒後家蜘蛛の会」や「ユニオン・クラブ綺談」・・・はたまた現代で言えば「百万のマルコ」的作品。

  • ★☆☆ 妄想で名探偵、っていう発想が面白い♪

    都築さんは古い作家さんだと思うんだけど、
    ミステリの勉強をしているときに名前が出てきた気がしたので、本を買ってみました。
    主人公は、『自分は名探偵だ』っていう妄想で、探偵をしちゃうおじさん。笑
    ミステリとしては、トリックが斬新!とかは思わなかったけれど、設定は面白いのでは。
    キャラが立っている小説は好きです☆
    他のも読んでみようー。

    (2008.07メモ→2010.04ブクログ)

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著者プロフィール

(つづき・みちお)1929-2003。東京出身。10 代から時代ものを発表していた読物雑誌の衰退に伴って海外ミステリ翻訳家に転向、『E
QMM(エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン)』日本版編集長を経て、1961年『やぶにらみの時計』を刊行、推理作家となる。トリッキーな趣向を凝らした作品の一方、ユーモラスなアクション小説、捕物帳を含む本格推理、ハードボイルド、SFミステリなど多彩な作風をもつ。永く無冠でいたが晩年に日本推理作家協会賞、日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2022年 『都筑道夫創訳ミステリ集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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