- Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061849792
作品紹介・あらすじ
半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生き残るのは誰か?犯人は誰なのか?鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。
感想・レビュー・書評
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十角形の奇妙な館が建つ孤島で起きた連続殺人事件。
実写版の煽り文句に『映像化不可能』とあったので読んでみたく購入。1987年刊行ということに驚いた。古臭さを感じず最後まで楽しめた。
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新本格派の嚆矢となった、京大ミステリ研出身の著者による著名作。
孤島での連続殺人というアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュ。
元作とは違い絶海の孤島ではなく、名前のトリックが使われている。
半年前に同島で起きた4重殺人事件と、リアルタイムで進行する連続殺人の2つの謎が解かれるかと思えば、前者は欠損した妻の左手の謎も含めて放置?される。
謎は解かれてみればヒントはすべて事前に提示されていて、余計なギミックもなく、極めてフェア。
前述トリックを除けば、むしろ捻りがないともいえる。 -
評判通りの面白さ
自分としては、衝撃の1行そのものよりも、段階的にそこに向かっての高まりの方が楽しめた。
つまり「その1行はそこに至るまでのルート」の為にあるのだ。
あと、本格好きが書いてるんだから、本格好きが嫌いなわけがない。-
初コメです。
一行の衝撃は今でも記憶に残っています。凄い作品ですよね^_^
同じくらいの衝撃な一行ですと、乾くるみさんの『イニシエーション・...初コメです。
一行の衝撃は今でも記憶に残っています。凄い作品ですよね^_^
同じくらいの衝撃な一行ですと、乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』が有名ですね♪2024/04/17
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おもしろかった。
ドラマ化の宣伝を見て、そういえば持ってたなと、積読の山を無視して、本棚の奥から引っ張り出して読む。
こうなると、館シリーズを全て読みたくなるけれど、積読の山を差し置いてまではなかなか。いつになることやら。でもいつかは。 -
衝撃の一行という謳い文句がありますが、人によってそこまでな可能性も。期待値を上げすぎないことをお勧め。単純に楽しめる作品ではありました。
ただ作中で出てくる、数ヶ月前の事件においてなぜ左手を切ったのかという疑問は解かれないままでモヤモヤも。そこに事態は事実としてあっただけで、そこはあくまで伏線という考え方もできます。 -
再読
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私が買ったのは48版
最後の1行を知ったとしても楽しめるんだよなとガッツリ再読
初読は読み終わってすぐ読み返した記憶がある
全てが伏線で極上のミステリでありながら、物語全体にロマンが散りばめられている
私はミステリを読む時は探偵ではなく客だけど、物語が面白けりゃただの客でも充分面白い