- Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061857537
感想・レビュー・書評
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上巻で期待させられてた分、悪い意味でぐちゃぐちゃして最後らへんまでハラハラはしてたが結局何が理由なのか私の理解力が乏しいせいか、分からなかった。
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内容は面白くなくはないんだけど、、、段落が少なくて、、、めっちゃ読みづらい。
全体的に段落と、行間がものすごい少ないと思う。
字が密集してて、、、わたしは読めたけど、、、本読むのに慣れてないひとは、見ただけでもう読めなさそう。笑笑
わたしでさえ、次のページ一文字も空欄ないんだけど。
っていうページは辛かった。
ながら読みなんかできたもんじゃない。一語一句追い求めないと、読んでる行づれたり下から上に戻るときにどこから始めていいのか一瞬わからなくなるあの感じ。
内容はさることながら、読みやすい小説って上手に話をまとめてるからなんだなぁ。とリアルに思った。これは翻訳も悪い気もするなぁ。
面白くなくはないけど、読みづらい小説でした。ラストも。なんかなぁ。と星2つ。笑笑 -
冒頭で引用されたアフォリズムが、本作の全てを表している。
「怪物と闘おうとするものは、自身が怪物にならないように用心すべきである。奈落の底を覗くものは、奈落の底から覗かれるのである」フリードリヒ・ニーチェ
「地獄の道に敷きつめられているのは悪意ではなく、善意である」バーナード・ショウ
まさに至言であり、人間が平凡な日常から転落して地獄へと至る道標には、必ずしも無意識ともいえぬ卑しい動機が刻み付けられており、道を誤ったと気付いた時にはもう遅く、ひたすらに闇の中を彷徨うしかないのである。
「マイアミ・ジャーナル」の新聞記者マット・カワートは、無実を訴える死刑囚の黒人ファーガソンの要望を聞き入れて、3年前に起こった白人の少女殺しの事件を調べ直す。ファーガソンが訴えた通り証拠不充分で、さらには黒人に対する人種差別も絡んだ警察の暴力的な自白強要も明らかとなった。カワートは疑惑の事件として大々的に報道し裁判はやり直しとなる。遂にファーガソンは無実となり釈放され、カワートは名声を得る。善意に根差した己の仕事に満足するカワートだったが、ファーガソンが少女殺しの「真犯人」として名指しした大量殺人者サリバンの死刑執行直前の衝撃的告白によって、一気に地獄の底へと叩き落される。
ストーリーは異様なまでの迫力に満ちており、カッツエンバックという作家の底知れぬ才能と筆力に圧倒される。ジャーナリズムの限界を悟り為すすべもなく振り回される新聞記者、踏み躙られる「正義」を前に苦闘する警察官、悪魔的な狡猾さで罪と罰を嘲笑う殺人者たち。人間の業がもたらす悲劇を精緻且つ生々しく描き切る傑作。 -
【ストーリー】
記者マットが少女強姦殺人事件の犯人とされる死刑囚から受け取った一通の手紙には驚くべき内容がしたためられていた。面会の場で死刑囚は自分は無実でありしかも真の犯人を知っていると述べる。半信半疑ながらも真実を希求したい一心でマットの調査が始まる。
【感想】
この作家の本を読むのは2作目。後半になるほど抑制が効かなくなってくるように私は感じてしまう作風だけれど読んでいるときは実に読みやすくしかもいいところを付いてくるような文章でそれなりに楽しめる。ストーリー全体がどうというよりも、文体や書かれている中身が結構好きである(ちょっと男くささと言うかハードボイルド志向なところがおなかいっぱいな時もあるけど・・・・)。