のらくろ上等兵 (のらくろカラー文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061878112

感想・レビュー・書評

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  • ひとつえらぶなら上等兵。決死隊のエピソードが、淡々と描かれているだけに切なくなります。お正月のエピソードも気に入っています。

  • 面白かった。のらくろは野良犬の黒の略で、彼は天涯孤独だが猛犬連隊に入営するところから話が始まる。
    興味深いのは、おっちょこちょいで間の抜けているのらくろだが意外に成績が良く、結構順調に進級していくのだ。まるで島耕作みたいにトントン拍子で出世して、本巻では二等兵から伍長になる。

    本巻の初出が昭和6年だからまさに満州事変の年で、大正時代に馬鹿にされていた軍人達が息を吹き返した世相もだいぶ関係しているだろうと思われる。
    ただ、とかく「のらくろ」に関してはこういった時代の荒波に翻弄され、今では完全に忘れられてしまった作品なので、ぼくはちゃんと作品として読もうと思う。

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著者プロフィール

田河 水泡(たがわ すいほう)

1899-1989。漫画家。本名は高見沢仲太

郎。日本美術学校卒。落語作家を経て、『目

玉のチビちゃん』(1928)でデビュー。野

良犬の黒吉、通称“のらくろ”が活躍する『の

らくろ』シリーズは戦後まで続くベストセラー

となった。作品はほかに「蛸の八ちゃん」「凸

凹黒兵衛」など。1969年紫綬褒章受章。

「2016年 『滑稽の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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