銀河鉄道の夜 少年少女日本文学館 (10)

著者 :
  • 講談社
3.65
  • (6)
  • (3)
  • (14)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 51
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061882607

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • どれも、子供の頃に一読したような朧気な記憶がある。
    宮沢賢治が没した年齢とそう変わらない年代となった今、再読したが
    特に風の又三郎、銀河鉄道の夜に漂う一種の寂寥感は幼少時に感じたものとはまた違う感慨をもたらしてくれる。

  • 宮沢賢治をちゃんと読んだのは初めてかも。「セロ弾きのゴーシュ」「どんぐりと山猫」「銀河鉄道の夜」が良かった。特に「銀河鉄道の夜」は想像力を掻き立てられ、夜空を見上げたくなる。子どもの頃にちゃんと読むべきだったなぁ…と子ども時代の本を引っ張り出してきて思うのであった。2011/104

  • よだかと銀河鉄道がすき。
    とくに銀河鉄道は解釈や考察を色々しらべたけど、どこかで見つけた苹果を死生観と絡める考え方がきれいですき

  • (収録)セロ弾きのゴーシュ●どんぐりと山猫●よだかの星●雪渡り●注文の多い料理店●水仙月の四日●狼森と笊森、盗森●風の又三郎●銀河鉄道の夜

    小学生向けだから、難しい単語にはルビもふってあるし単語解説もちょくちょく書いてあるので読みやすい。


    どれも面白かったけど、中でも狼森〜、水仙月〜、よだかの星、銀河鉄道の夜が特に好きってか印象に残ってる。

    ●狼森と笊森、盗森
    人と森との原始的な交渉を描いたお話。人と自然はこうやって共存してきたんかな、と読み終えて思った。人が「探しに行くぞお」と叫ぶと森が「来お」と返す。そのやりとりが超印象的。

    ●水仙月の四日
    赤い毛布をかぶった人間のこどもと、雪童、雪狼、雪婆んごっていう見えない不思議な存在のお話。人間と自然の対立のお話、って感じかな?面白かった。

    ●よだかの星
    嫌われ者のよだかの話。「焼けて死んでもかまいません」と星に叫び、最後空へまっすぐにのぼってく姿を想像して涙。

    ●銀河鉄道の夜
    ジョバンニとカムパネルラが電車に乗って銀河を旅するお話。鳥を捕る人の話が不思議でよくわからなかったが、蠍の話はもうなんとも…。自己犠牲…。あと、カムパネルラとジョバンニの結末に涙。


    「ほんとうのさいわいは一体なんだろう」

    「僕もうあんな大きな暗の中だって怖くない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう」


    ザネリェ…

  • 中学の時読んだがわからなかった。30になった今読んだ。きれいな話だと思った。

  • 宮沢賢治の作品集。「セロ弾きのゴーシュ」、「どんぐりと山猫」、「よだかの星」、「雪わたり」、「注文の多い料理店」、「水仙月の四日」、「狼森と笊森、盗森」、「風の又三郎」、「銀河鉄道の夜」収録。
    好きなのは銀河鉄道とよだか、注文の多い料理店かな。

  • 解説付きでわかりやすいです。おすすめ

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮沢賢治の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×