- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061950788
作品紹介・あらすじ
勝海舟は咸臨丸で渡米。大老井伊直弼は桜田門外で水戸浪士に暗殺された。――欧米列強の脅威におののく日本を遊歴するうち、国を憂うる高杉晋作は勤皇の志士として開眼していく。やがて上海へ渡って海外事情にも目覚めた長州の“鼻輪のない暴れ牛”は、松陰の志を継いで倒幕への道を歩み始めた。
感想・レビュー・書評
-
こう言う人間になりたい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最終巻へ
-
傲岸不遜としか言いようのない高杉晋作。こんな人部が身近にいたら反感を覚えずには居られない。しかし、上司・同僚が理解のある人物だったのか、あるいは当時の世相が彼のような傑出した人物を必要としていたのか、どんどんと力をつけていく。愚直な松陰とは対極に位置する人物だが、一方、とんがっているという点で共通するとも言える。今もそうだけれども、変革期にはこういう人物が必要なのかも。松蔭も晋作も、どっちもどっちなんだけどなあ。
-
この二巻から、非常に緻密、かつ、大胆な高杉晋作が描かれている。他の作家で描かれた高杉晋作が読める。破天荒の内側で考えられていることが、何か安心感が感じられた。いろんな革命が、その時の勢いで行われる気とが多いが、少なくとも明治維新は緻密な計算で成り立っていたと言える。
-
晋作開眼する
-
削除