明治天皇(4) (山岡荘八歴史文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950894

作品紹介・あらすじ

大老井伊直弼の果断にして仮借ない政策は、世にいう“安政の大獄”の嵐となって全国に吹きあれた。将軍継嗣問題も強引に紀州慶福(よしとみ)と定め、水戸派勢力の一掃がなされた。その反動は大きく、京洛は天誅につぐ天誅の巷と化す。この騒擾のなかを、まだ自分の運命は知らぬまま、祐宮(さちのみや)は健やかに成長していた。

感想・レビュー・書評

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  • 読んだ本 明治天皇(4) 山岡荘八 20231025

     黒船騒動も、いつの間にか江戸と京の確執に発展し、井伊直弼が権勢を揮い、安政の大獄に。井伊直弼って全然エリートじゃなくて部屋棲み上がりの十何男坊なんだよな。こんな役職に就くはずの人じゃなかった。しかし、この人が火をつけなかったら、尊王攘夷ってあそこまで燃え上がらなかったんじゃないかと思う。そうした時、どういう近代を迎えていたか。不平等条約で怒ってる場合じゃなかったかもしれない。歴史にifはないって言うけど、新しい時代を開くための重要な役割を果たしたのは間違いないですよね。しかし、理想をもたない優秀な人間が権力握ると、碌なことになんないよな。
     

  • 安政の大獄

  • 直弼は気持ちがいいな!

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著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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