- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061952058
作品紹介・あらすじ
私は、博物館で妙齢の婦人・小山田静子と知り合い、作家仲間の大江春泥のことを尋ねられた。春泥と静子の関係は?静子の項に這う一筋のミミズ腫れの傷痕。私は妖しい人妻に魅せられながらも、意外な事実に気がついた。ユニークな乱歩世界を展開し、トリックを駆使した力作。他に10篇併録。
感想・レビュー・書評
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この時代に読んだらお怒りになる方々も一定レベルでいそうな描写もありますが、表題作はやっぱりちょっと抜けていると言わざるを得ないのでは。
昭和10年頃という背景が余計に色んな事を考えさせてくれて、まぁ凄い作家です。
正直トリックとしてはいささか無理あるのでは?と思いますが、それを完全に凌駕する緊迫感ありです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
清水義範さんの『独断流「読書」必勝法』で紹介されていた一冊で、ずっとウィッシュリストに入れていたタイトル。近頃、近所の図書館に江戸川乱歩のこの文庫シリーズがまとめて揃ったので借りてみた。
表題作の中編と、あと短編が何本か入った本ですが、なんといっても表題作「陰獣」がすごく秀逸で、昭和3年に書かれたとは思えない。読後感がなんともいえない。 -
短編集。とてもおもしろい作品ばかり。すごい
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着物からすっと出た、真っ白のうなじから除く、鞭の痕とかもう最高にエロティック。
まさに陰獣。 -
11の短編が入った作品。名作がたっぷり詰まってました。
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陰獣のほかに収録されていた「孤島の鬼」が読みたくて買ってみた。だって、だって歌いたくなっちゃうじゃん!から笑う〜孤島ぉーぉのぉー鬼っ!♪♪ とまぁ、そんな個人的事情はさておいて、単純に面白かったです。乱歩って少年探偵団のイメージがあまりに私の中で強くて、ちょっとバカにしてたのね。いや、すいませんでした面白かったですまじで。