- Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061957404
作品紹介・あらすじ
現代を代表する一流童話作家の書きおろし。物語の楽しさを味わいながら、日本の豊かな季節感にふれることができます。上質なイラストもたっぷり。低学年から、ひとりで読めます。巻末の「まめちしき」で、行事の背景についての知識が高まります。
感想・レビュー・書評
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3年から高学年まで。展開が早くて最後まで楽しめる。11年生になった天才の妹が3年生の自信のない兄に自信をつけさせてくれるお話。
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お兄ちゃん思いの天才春ちゃん。タケシは自分に自信がついたかな?
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1年生の妹(天才!)と何をするにも自信のない3年生のお兄ちゃんの話。
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★★★★☆
お兄ちゃん大好きな天才少女、いいとこみせたいお兄ちゃん。
おもしろいけど、低学年より上の学年の子が読んでフフフな本かな。
(まっきー) -
おはなし12か月の1冊目。
3年生になるタカシと1年生になる妹の春。
春は天才で、ロボットを作ったり、人体切断のマジックのタネを知っている。
一方タカシは、九九の8の段が苦手で、プチトママトも苦手、サッカーのシュートも苦手、犬も苦手。
お母さんには自信を持つように言われるけれど、いつも自信がない。
宿題を忘れて、しかも8の段が当たって答えられず涙を流してしまうタカシ。
すると春が冷蔵庫のダンボールでタイムマシンを作ってくれた。
タカシは体は3年生のままタカシが1年生のときに行く。
3年生にとってみたら1年生のすることはとても簡単。
さんすうも、サッカーもみんなから尊敬のまなざしで見られて、タカシは自信を手にれることが出来る。
しかし、給食に出たプチトマトはやっぱり食べられない。
いつまで経っても食べられないと思ったとき、現在に戻ってきてしまった。
と思ったものの、実はタイムマシンではなく、1年生に戻ったように錯覚するよう催眠術を掛けていただけだったとか。
翌日、学校からの帰りに、大きな黒い犬に襲われている春を見つけ、とっさに間に入る。
犬はどこかへ逃げていく。
タカシは妹にとってのかっこいいおにいちゃんになろうと決意するのだった。
家へ帰ってみると、お母さんが犬のぬいぐるみに綿を詰めていた。
実はあの犬は春がおにいちゃんに自信をつけさせようと、ロボットに犬にぬいぐるみの皮をかぶせたものだったのだ。
妹に勉強を聞くのはかっこ悪いと思っていたタカシだが、今度は素直に虫食い算を教えてもらおうとし、春も嬉しそうに応じるのだった。
巻末には、4月の行事(お花見、4月から学校が始まるのは日本だけ)とか、「花より団子」、「嘘も方便」のことわざが載っている。
ドキドキ新学期って、1年生の女の子がドキドキじゃなくて、3年生のお兄ちゃんがドキドキなのね。
タイムマシンは作れなくても、催眠術を掛けれるだけですごい。
「自信を持つように言われても、自信がどんな形をしているか分らないので持つことが出来ない」という文は面白かった。
いくら天才でも、妹に勉強を教えてもらうのは、プライドとかいろいろ恥ずかしいんじゃないかな、とは思う。