永井荷風 (講談社文芸文庫 いB 1)

著者 :
  • 講談社
3.20
  • (0)
  • (1)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061960343

作品紹介・あらすじ

「人間は互に不可解の孤立に過ぎない」-。矯激な個人主義に徹した"近代人"永井荷風。文献の博渉、尖鋭な地誌的考察を踏まえた斬新な手法。"磯田美学"をみずから乗り越えた著者の最高の達成。第1回サントリー学芸賞受賞の名著。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 磯田光一 評伝形式の 永井荷風 論、

    日記(断腸亭日乗)より、小説から永井荷風論を展開。著者は 西欧の個人主義、父への反発、イデスとの愛、隅田川の神話性に目付けして 各小説の執筆時の永井荷風の心情を説明している。


    人間としての永井荷風には共感できない。もっと快楽主義者だと思っていたが 徹底した個人主義だった
    *徹底した個人主義〜友情の本質は 異郷で病んで餓死する場合でも 互いに助け合わないこと
    *荷風の半生の結論「人間は互いに不可解の孤立にすぎない」
    *有用の観念によって国家に奉仕した父に反発し、あえて国家に対して無用であることを意欲
    *荷風の子孫否定論〜彼の生の本質を貫く中心概念


    読んで見たいのは「腕くらべ」「下谷叢話」

  • 13/11/02、神保町・澤口書店で購入(古本)。

全3件中 1 - 3件を表示

磯田光一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×