本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061960343
作品紹介・あらすじ
「人間は互に不可解の孤立に過ぎない」-。矯激な個人主義に徹した"近代人"永井荷風。文献の博渉、尖鋭な地誌的考察を踏まえた斬新な手法。"磯田美学"をみずから乗り越えた著者の最高の達成。第1回サントリー学芸賞受賞の名著。
感想・レビュー・書評
-
磯田光一 評伝形式の 永井荷風 論、
日記(断腸亭日乗)より、小説から永井荷風論を展開。著者は 西欧の個人主義、父への反発、イデスとの愛、隅田川の神話性に目付けして 各小説の執筆時の永井荷風の心情を説明している。
人間としての永井荷風には共感できない。もっと快楽主義者だと思っていたが 徹底した個人主義だった
*徹底した個人主義〜友情の本質は 異郷で病んで餓死する場合でも 互いに助け合わないこと
*荷風の半生の結論「人間は互いに不可解の孤立にすぎない」
*有用の観念によって国家に奉仕した父に反発し、あえて国家に対して無用であることを意欲
*荷風の子孫否定論〜彼の生の本質を貫く中心概念
読んで見たいのは「腕くらべ」「下谷叢話」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
13/11/02、神保町・澤口書店で購入(古本)。
全3件中 1 - 3件を表示