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- Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061961920
作品紹介・あらすじ
仮装舞踏会で被せられたサンタクロスの仮面の髯がマッチを摺るとめらめら燃えあがる、象徴的な小説の冒頭。妻を亡くした、著者を思わせる初老の作家稲村庸三は、"自己陶酔に似た"多情な気質の女、梢葉子の出現に心惹かれ、そして執拗な情痴の世界へとのめり込んでゆく。冷やかに己れのその愛欲体験を凝視する"別の自分"の眼。私小説の極致を示した昭和の名作。第一回菊池寛賞。
感想・レビュー・書評
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こんな初老のやもめが、若い妖婦!に振り回される様をダラダラ書いた昔の小説を、なんで読み始めたのかと思いながら、読了した(多分、佐伯一麦さんの本に紹介されてた)。
自然主義作家の私小説、どこまでが事実かわからないけど、よくも恥ずかしくもなく書けるなあと。
ただ主人公の気持ちはとてもよくわかったりもする。バカだなあと思いつつ。30歳も年下の美女に惚れた弱み。
もう一度生まれ変わるなら、葉子みたいな女性になってみたい⁉︎かな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゴシップ好きにはたまらんわい、な小説。実話がベースどころか、ほとんど実話です。
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