アブサロム、アブサロム!(下) (講談社文芸文庫)

  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061976238

感想・レビュー・書評

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  • 物語が4分の3を超えたあたりから、一気に加速しだす。
    そして、本当に終盤、駆け抜けるような展開になった途端、文体がシンプルになる。
    壮大なシンフォニーの、一番の盛り上がり部分を聞いているかのような錯覚に陥る。長い、長い、と思って読み進めてきた果て、一気に押し寄せてくる終結の波に、まだ待ってくれ、待ってくれ、というような気持になって読み終わった。

  • 感動した。そして、ものすごく難しかった。個人の主観による語りが何重にも積み重なって物語を紡いでいるのだが、それを成立させることができるのはフォークナーしかいないんじゃないかと思う。

    高橋正雄さんによる解説にあった、文学的な技巧をこれでもかというぐらい駆使しているのにも関わらず、技術偏重な小説ではなく地に足がついている感覚があるというのには納得した。

    物語ってすげーと心から思う。

  • 上巻より下巻の方が面白い。最後のクエンティンの叫びは、作歌自身の叫びかなあ。

  • 2/10
    サトペンをめぐる。
    隅々まで書き込まれてるのと、間テクスト性はおもしろい。
    …が、くどい。

  • はじまりも終わりもなく、といえば『アブサロム、アブサロム!』も。
    暗くて長くて誰が話したり思ったりしてるのか段々分からなくなって
    でも本の中身がざわざわ動いているみたいに感じるときがある不思議な小説だった。
    英語で読んだら気が狂いそう。
    そして素晴らしい。

  • サトペンが死んだ後にもまだ続く、血の悲劇。ラスト近くは読んでて鳥肌が立ちました。壮絶。すごい作家ですね、フォークナーって。

  • あぶさろーむ

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著者プロフィール

1897年アメリカ生まれ。南部の架空の町を舞台にした作品を多く生み出す。著書に『八月の光』『響きと怒り』『アブサロム、アブサロム!』など多数。1950年ノーベル文学賞受賞。1962年没。

「2022年 『ポータブル・フォークナー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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