- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061982611
作品紹介・あらすじ
鬱屈した心情と爆発するエネルギー-いつの時代にも変わらぬ若者たちの生態を鮮やかに描いた11篇。
感想・レビュー・書評
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中沢けい『入り江を越えて』
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解説:川村湊
眉山(太宰治)◆完全な遊戯(石原慎太郎)◆後退青年研究所(大江健三郎)◆雨のなかの噴水(三島由紀夫)◆相良油田(小川国夫)◆バス停(丸山健二)◆入江を越えて(中沢けい)◆昔みたい(田中康夫)◆暑い道(宮本輝)◆神河内(北杜夫)◆水の色(金井美恵子) -
太宰治「眉山」
丸山健二「バス停」
テーマで集められた短篇集好き。
このシリーズ読んでいこう。 -
今年、古本屋でこのシリーズが10まで置いてあったことに運命を感じ迷い無く手にとった。戦後70年ということもあり、何かと思い含める思いもある。
○太宰治「眉山」
◎石原慎太郎「完全な遊戯」
○大江健三郎「後退青年研究所」
△三島由紀夫「雨のなかの噴水」
△小川国夫「相良油田」
◎丸山健二「バス停」
△中沢けい「入江を越えて」
○田中康夫「昔みたい」
◎宮本輝「暑い道」
△北杜夫「神河内」
○金井美恵子「水の色」
どれも短編にしては密が濃い。相性が悪い作品でも必ず一度はハッとさせられるような、目の覚めるような、部分があった。◎は悪いところを見つける方が難しく感じられた。人の真理を抉り掻き出したような、そういう瞬間を、短い時間ながら得られた。三島由紀夫や北杜夫は面白くは無いが凄みを感じられる。大江健三郎、丸山健二、金井美恵子は文体だけでも魅力的。
唯一惜しまれるのは、今回初めて読んだ作家の作品もあり、調べてみると(だからこのような企画で単独で収録という形になったのだろうけど)気に入った作品関係がちらほら絶版になっていることだろうか……。 -
第1巻は『青春の光と影』。
どちらかというと『影』の部分を描いた短篇が多かった。
収録作は『1人1作』『あまり知られていないもの』『原稿用紙60枚程度』という制約がある。この『60枚程度』がなかなかいいアイデアで、極端な長短の差が無いせいかテンポ良く読み進められる。 -
短編のオムニバスというのはどこか、CDでいうcompilation的な良さがある、と思った。ここから長編に入っていくというか。
収録作品の中では、丸山健二「バス停」と田中康夫「昔みたい」が良かったかな。
逆に良くなかったのは石原慎太郎「完全な遊戯」と金井美恵子「水の色」だな。前者は内容が不快だったのと、後者はどうも文体が好きになれなかった。。。 -
○石原慎太郎「完全な遊戯」、小川国夫「相良油田」、丸山健二「バス停」、宮本輝「暑い道」
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太宰治『眉山』 終わりがせつない。
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金井美恵子が読みたくて借りた
金井美恵子もよかったけどこの中では宮本輝の「暑い道」が一番よかった
空気や環境の重苦しさや雑多な臭いの雰囲気がひしひしと伝わってきた
このシリーズ全部読もう