創造力: 自然と技術の視点から

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 85
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062049818

感想・レビュー・書評

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  • 【星:3.5】
    内容にまとまりがなく、著者の言いたいことがなん何かがつかみづらい1冊だった。
    またタイトルは「創造力」となっているが、内容とはさほど一致していないようにも感じる。

    著者は日本の品質管理の大家であり、第1次南極越冬隊長を務めたりとかなりマルチな方である。
    本書はそんな著者が晩年になり、後世に伝えたいことをまとめたものである。

    本書は、著者が亡くなってから編集委員が著者の語録をまとめた形式のため、内容にまとまりがないのは仕方のないことかもしれない。

  • Vol.117 理想のリーダーここに在り!日本の宝。誇り高く、懐深く!http://www.shirayu.com/letter/2011/000231.html

  • まさに名著。

    内田和成さんが以前からビジネスマンや経営者、コンサルタントにお勧めの本、あるいは必読の本として挙げていらいるのは知りながら絶版となっており読めずにいた本。
    今回、Amazonにて中古を入手してついに読了。(後で調べたら、改題・再編集されて「技士道」という書名で朝日文庫から復刊されているらしい)

    著者は今では知る人も少なくなってきたかもしれないが、1903年生まれの理学者で、東芝にて統計的品質管理の普及に尽力された他、第一次南極越冬隊隊長としても有名。日本原子力研究所の理事や日本山岳会会長なども歴任された。

    人によって違うかとは思うが、私にとっての白眉は第四章「どうしたら人は活かせるか」と第五章「人間性と創造性」。いや、第二章「技術を考える」や第三章「品質管理とは何か」も含め、全編に渡って「科学者としての姿勢、ものの見方・考え方」と同時に「人間性」に対しての深い洞察が背景にあるのが凄い。

    「着想なり提案を部下がもってきたとき、その内容を聞かない先に、「そらええ考えだなあ」と、まずいうことである。この姿勢をとることがきわめて大事で、内容についてはとやかく言わないことである。「ええなあ」と、まず賛成の意を示してから内容を詳しく聞く。そうすると、「それはできんな」とか「難しいな」と思われる節が多分出てくるが、既に「そらええ考えやなあ」といっている手前、もう後には引けない。(中略) そうやって自分自身を追い込んでいって、着想がモノになっていくのである。」

    上記は一例。
    ご本人は「私はユーモアの分からない人間」などと書かれているが、なかなかどうして。
    思わずにんまりしてしまうようなエピソードも満載で、電車の中で読んでいて思わず乗り過ごしそうになったほど。

    本当に面白くて参考になる…いや、噛み締めたくなる記述満載。
    この本はブックオフには出しません。本棚の蔵書入り。

  • 20120204読了。

  • 著者は、南極越冬隊の隊長。プロジェクトXにもでてたなぁ。
    観察と行動から編み出された西堀“技術観”の集大成とのこと。
    もうすごい人ですよ。ビジネスにも人生にも通じる、指南書です。
    局面での創造力をうみだす条件に対する洞察は、サラリーマンの私には、プロジェクトのあり方について考えさせられます。
    技術的な着想について、自分を追い込むことの重要性がさらっと書いてあったり、真似できないことが多いです。
    少しずつ自分の仕事にも取り込んでいきたいと思いました。

    2011/11/5
    二回目読みました。あらためて感動。
    なにより「技士道」として提唱している15の道は今にも通づる。

  • 大学院の教授である内田和成先生が推薦なさっていた本。


    創造力―自然と技術の視点から 西堀 栄三郎 (- - 1990/7)


    もう絶版になっている。amazonから行くと中古でもあるが、amebroのアフェリエイトだと出ない。なぜ?まあいいけど。

    図書館で借りました。

    えーと、すごく立派な方です。

    内田先生がご推薦されるだけある。

    リーダー本として、読み物として素晴らしい。その内容は内田先生のblogで確認した方がGood。

    全体内容とは別に。  個人的に痛く動かされたのは、西堀氏の自然感だ。

    ワタクシはガキの頃からひねくれていて、よく国語とかで回答させられていた反対語の問題に非常に違和感を覚えていた。 その中でも一番回答するのがイヤだったのは 自然⇔人工 というもの。

    人間は自然は怖いとか、なめてはいけないとか、共存しなければならないとか勝手な解釈をして言動しているが、超巨視的に見れば人間または人間の行動も自然の一部だということ。だからこの対義語は成立しないと、ガキの頃から思っていたのだが、先生に言っても受け入れてくれず、またわざわざ点数を落とすのもなんだなあと思い、ついつい自然⇔人工と回答していた。。 

    アル・ゴアの不都合な真実とか最近ますます環境に対して注目度が高いですが、今もって人間の自然に対する態度に違和感をもっていた。

    で、この本の中で、まさに自分と同じ価値観の自然に対する下りがあり、ちょっと感動してしまったのです。

    西堀さんは1903年生まれ。この本を校了される直前にこの世を去った。編者スタッフは相当苦労されたみたい。

    もう20年近く前の本。最終ページには今では見られない貸出履歴のハンコが押してある。

    内田先生のおかげで時を超えて素敵な出会いをしたカンジ。

    色々な方に感謝です。 

    そういえば、戦争⇔平和 も違和感あったなあ。 もおええっちゅうの。

  • これから読む本

  • すごーくいいです。ビジネスと切り離した部分での自己啓発という感じ。ご一読を。特に、部下を持っている人には。

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