- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062095037
作品紹介・あらすじ
平安遷都の光と闇。稀代の悪女か、薬子をめぐる愛と王権の行方を描く傑作。
感想・レビュー・書評
-
平城天皇は謀反するつもりはなかった…?
思い返せばこの頃は、井上内親王や早良親王、伊予親王みんな謀反を疑われ殺された、もしくは自殺。
その後も。
となると、平城天皇の謀反もまた冤罪?
とか考えると、ぞくぞくします!楽しかった!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろいろ、わかりにくい部分はあったが、なかなか興味深い小説だった。
歴史好きには、おすすめかも。
まだ、武士というものがいなかった時代なので、帝のまわりでの権力争いは公卿の権謀術数の世界。
怨霊などもはびこり、ドロドロっとした時代だったんだな、という感じ -
薬子は「母性愛の人」だと思った。
安殿をその羽根で包みこんで一生懸命に守ってる…
ただ、それが裏目に出てしまうばかりに…
読んでいて もどかしかった。
安殿と薬子が可哀相で可哀相で…
歴史はほんと勝者のものですね。
ある本に、「宮廷の神を祀るのは妃の役目で、薬子にはその霊力が足りなかった」という内容を見た事がある。
本書『薬子の京』では「内侍所の仕事は、巫女が神の御意志を聞いて帝に伝え、帝の御意志を神の御意志として人々に‥‥」という内容のか所がある。薬子は尚侍。霊力のことが頭を過ぎった。
〜・*・〜・*・〜
〜目次〜
桓武帝崩御(承前)
尚侍薬子
伊予親王事件
平城譲位
萱の御所
夢の平城京
破局 -
一般に「悪女」と言われる女性の人生は
盛りだくさんで面白いです。