渡邉恒雄 メディアと権力

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 62
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062098199

作品紹介・あらすじ

総理を動かし世論を操る「一千万部」の独裁者。力ある者は籠絡し、敵は必ず叩きつぶす。東大の共産党時代から読売新聞社長にのぼりつめるまで、稀代のマキャベリストはいかに権力を奪取したか。児玉誉士夫、中曽根康弘との蜜月、社命を帯びた政官界工作、日韓条約交渉での暗躍-徹底取材で明かす裏面史の全貌。

感想・レビュー・書評

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  • <目次>
    プロローグ
    第一章 反逆児
    第二章 敗戦と東大細胞
    第三章 運命の山
    第四章 番記者
    第五章 KCIAの密使
    第六章 暗闘
    第七章 狂気と忠誠心
    第八章 国有地争奪戦
    第九章 社会部帝国主義を打倒せよ
    第十章 お家騒動
    第十一章 異端排除
    第十二章 王国の継承
    第十三章 野望


    2020.10.11 読書開始
    2021.02.17 品川読書会で紹介する。
    http://naokis.doorblog.jp/archives/shinagawa_reading_comm_42.html
    2021.05.16 読了

    共産党幹部:
    宮本顕治(1908~2007)
    山辺健太郎(1905~1977)
    三田村四郎(1896~1964)・反党分子

    年長:
    森本哲郎(1925~2014):東大哲学科半年先輩・主体性論派・東京女子大教授(43)
    佐藤肇:東大細胞・東大大学院・西武(53)

    同期?
    大隈誠:東高同級一年文甲級長・有斐閣監査役(28)
    後藤一郎(仮名):東大細胞再建(46)
    上田誠吉(1926~2009):東大細胞・極左(47)
    田添京二:東大細胞(53)
    力石定一(1926~2016):東大細胞・法政大名誉教授(58)
    中村正光:東大細胞→新人会設立・主体性論派(66)

    後輩:
    網野善彦(1928~2004):東高一年後輩・歴史家(27)
    氏家齊一郎(1926~2011):東高一年後輩・日本テレビ社長(30)
    沖浦和光(1927~2015):東大細胞・二年後輩:桃山学院大学名誉教授(54)
    安東仁兵衛(1927~1998):東大細胞(57)
    武井昭夫(1927~2010):東大細胞(58)
    堤清二(1927~2013):再建後の東大細胞(75)
    上田耕一郎(1927~2008):再建後の東大細胞・共産党副委員長(75)

  • 2016/06/04 読了

  •  渡邉恒雄の生い立ちから読売新聞を手中に収めるまでの評伝的ノンフィクション。渡邉本人にも取材している。敗戦直後の日本共産党系学生運動史、55年体制期の政界裏面史、企業組織の権力論として読める。渡邉の権力獲得過程はそのまま日本社会の右傾化や「戦後民主主義」崩壊過程と重なり、そのスターリニズム的支配は「独裁」全般を考察するうえで参考となる。

  • 読売新聞の社長でわる渡邊氏が読売で天下を取るまでの出来事が書かれたん本。権力はこうやって手にするのか、と恐ろしくなった。これから読売を見る眼が変わった。

  • 2010.10.10 (89) 新聞も人の集まりである以上公正な記事はありえないのは分かっているが、読売新聞を取っていないのは正解だったと思う。かといって毎日新聞が読売よりましかどうかは分からないが。人の言うことは鵜呑みにしない。マスコミに踊らされない、利用されないことは気をつけよう。

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著者プロフィール

魚住 昭(うおずみ・あきら)
1951年熊本県生まれ。一橋大学法学部卒業後、共同通信社入社。司法記者として、主に東京地検特捜部、リクルート事件の取材にあたる。在職中、大本営参謀・瀬島龍三を描いた『沈黙のファイル』(共同通信社社会部編、共同通信社、のち新潮文庫)を著す。1996年退職後、フリージャーナリストとして活躍。2004年、『野中広務 差別と権力』(講談社)により講談社ノンフィクション賞受賞。2014年より城山三郎賞選考委員。その他の著書に『特捜検察』(岩波書店)、『特捜検察の闇』(文藝春秋)、『渡邉恒雄 メディアと権力』(講談社)、『国家とメディア 事件の真相に迫る』(筑摩書房)、『官僚とメディア』(角川書店)などがある。

「2021年 『出版と権力 講談社と野間家の一一〇年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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