- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062099523
感想・レビュー・書評
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夏美みたいな女性は好きだ。かっこいいと思う。
夫婦になってしまった夏美と一浩がお互いに恋をし続けることは難しいのかもしれない。
夫婦の間にあるものはそれを超えた、自分を自分たらしめているもの、もしくは自分を維持するのに必要なものだという気がする。
関係が密接過ぎて幻想を抱けない二人なので、恐らく今後も同じようなことは繰り返されていくのだろうなと思う。でも、それでいいのだろう。
たとえ名前だけでも、秀美が出てきたのが嬉しかった。 -
恋と結婚をうまく表してると思う。面白かった。
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2019年3月2日に紹介されました!
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何度も何度も読み返す、大切な1冊。
言葉にできないし、しようとすると
なんだか違ってしまいそうなので
心のなかだけに大事に閉まっておく。
大人になっても歳も取っても、
きっと読み返す大好きな1冊。 -
9/13
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なんという大人な恋愛小説。
夫婦それぞれに恋人がいて、でも夫(あるいは妻)に相手がいることは面白くなくて、その微妙な心の動きをスタイリッシュな中に繊細な文章で綴られていた。
ラストシーンの夫の描写はいいね。それに気付く妻ってあたりが、この二人はやっぱりこういう結末なのだと思った。
エキノックスのエピソードがロマンチック。 -
とても好き
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人生のパートナーとは何ぞやを小難しくなく考えさせてくれます。
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まず、表紙が好き。
これは凄く大切なことだ。
お互いに違う恋人を持つ編集者の夫婦の話。
いや、一般的な夫婦という言葉を使うと
なんだか、それは違うような気がする。
二人はずっと恋人みたい。
お互いの恋人よりもずっとずっと。
A to Z
たった、26文字ですべてを表す不思議な言葉。
そういわれてみれば、ほんとに不思議。
それがとても素晴らしいことのようにも思えるし、
とても陳腐なことのようにも思える。
【しばらく、このままでいたい、と私は思う。
他人には解らない眼鏡をかけた私たちの目に、
姿を現したばかりの星空が滲む。
起きぬけに私が飲むのは、
カプチーノだということを
彼が知る日はいつだろう。】
人はずっと、
恋を通してしか、
愛を見れないのかな。
9nanoka さんの好きな作家というのが理由でした。
それから何冊ものすばらしい山田詠美に巡...
9nanoka さんの好きな作家というのが理由でした。
それから何冊ものすばらしい山田詠美に巡りあえて感謝しています。
この小説では恋愛は人生に必要なこと、たとえ結婚していても恋愛できないことのほうがつまらないんじゃないかな。
僕は勉強ができない、は、後から読みましたが何処かで繋がっているって少し嬉しいね。