プリンス・エドワード島 吉村和敏写真集

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 61
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (100ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062100243

作品紹介・あらすじ

プリンス・エドワード島は、カナダの大西洋南岸セント・ローレンス湾に浮かぶ小舟の形をした小さな島。古来よりアベグエイト(波間に浮かぶ揺りかご)と呼ばれ、パッチワークのように広がる豊かな緑や赤い土に彩られた自然と、花や動物、そして人々の暮らしが見事に調和した美しい島である。
ここで生まれたL.M.モンゴメリが創作した『赤毛のアン』の世界が今もいたる所に息づき、世界中から訪れる人々を慰撫する。本書は、この島に青春の旅の途次で出会い、魅せられ、10年以上に亘って撮り続けている写真家吉村和敏のベストショットを集めた清新な詩情溢れる写真集。“世界一美しい島の物語”がこの一冊に──。

感想・レビュー・書評

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  • 「MORNING LIGHT」(2017)がブクログメンバーの棚にあるのに目を引かれ、調べると、吉村和敏という写真家の本で、以前にイタリアの村、スペインの村、全踏破の本を2冊見ていたのが分かった。この全踏破の本、よくやるなあ、という恐れ入った本なのだが、その時は地理的な村への興味が勝り写真家の吉村氏までは気が回らなかった。が、今回、ああそうだ、全踏破の人だったんだ、と吉村氏に興味が湧いて図書館で手に入る本を借りてきた。

    高校卒業後、いったん印刷会社に就職するも2年後に退社し、写真家になることを決心し、カナダに渡りそこでプリンスエドワード島に出会う。なにかこの決断も驚いてしまう。

    この本は1990年から1998年にかけての写真。1986年に高校卒業なので、カナダに渡った直後からの写真。2000年のこの本出版までの12年間で50回もカナダに渡り、トータルの島滞在日数は5年以上になる、とこの本の紹介文にある。



    2000.3.15第1刷 図書館

  • 何回みてもいい!泣きそうになるぐらい、いい!前は気づかなかったけどコメントもなかなかいい!

    遥かな入江
    PM9:00、陽が沈み、海と陸の温度差がなくなると、凪ぎの時が訪れる。
    ゆるやかに入江の形に姿を変えた春雲は、自身の姿を水の鏡に映し出した。
    この時ぼくは、目の前の風景に強く吸い込まれていくような感覚を味わった。

    郷愁
    島で暮らす若者は本土に憧れ、本土で暮らす老人は島に憧れる。
    ぼくはときどき、この地が「一つの島」であることを強く意識する。
    2月のある日、美しい夕焼けが出た。でも、どこか寂しい美しさ。

    冬の黄昏
    太陽が沈んでからも、残像へ向かって走りつづけた。
    光と影が織りなす絶妙なバランスが、島の美を生み出していると知ったのは、何年もたってからだった。


    光と闇、島と本土、海と陸の相補性みたいなものを意識させられる。。。
    無理に全部混じる必要はない。ある程度の住み分けと、ほんの少しの調和というか折り合い、グラデーションかな。

  • プリンスエドワード島の四季が楽しめる写真集。
    赤毛のアンの舞台であるこの島にいつか行ってみたい。
    【熊本学園大学:P.N. ANAN】

  • 美しい。もっと大きいと感動も大きくなるのだけれども。

  • 私は写真は見ることは好きだけど、
    撮らないので、技術的なことはよく分からないけど
    自然の織りなす美しさに
    ただただ感動できる写真集だと思う。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:295.131||Y
    資料ID:50001334

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著者プロフィール

吉村 和敏
1967年、長野県松本市で生まれる。県立田川高校卒業後、東京の印刷会社で働く。退社後、1年間のカナダ暮らしをきっかけに写真家としてデビュー。東京を拠点に世界各国、国内各地を巡る旅を続けながら、自ら決めたテーマを長い年月にわたって丹念に取材し、作品集として発表し続けている。光や影や風を繊細に捉えた風景作品、地元の人の息づかいや感情が伝わってくる人物写真は人気が高く、全国各地で開催されている個展には、多くのファンが足を運ぶ。近年は雑誌の連載やエッセイ集の出版など、文章による表現の幅も広げている。2003年カナダメディア賞大賞受賞 2007年日本写真協会賞新人賞受賞 2015年東川賞特別作家賞受賞

「2023年 『美しい世界をめぐる旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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