極楽家族

著者 : 佐藤洋二郎

• 講談社 (2000年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[塞翁が馬さんの感想 · 2022年10月10日]

ドンよりとした雰囲気の本ですが、最後は何故か良かった。 一様とは言えないけれども、『男』という生き物は、彷徨う事に細やかな願望を抱いているのかな。 『あとがき』も味があって良かった。

[lily monkeyさんの感想 · 2011年7月19日]

単語が難しくて何度も辞書を引きました。笑。
それに反してあっという間に読み終わる引き込ませ具合。
笑ったぞ。

[スズキkさんの感想 · 2009年9月20日]

描写の細やかさと、話の起伏がうまく書けているのですね、さすがです。
運動会、がどこかリアリティがなくて、幻想的、のように思えたのはぼくだけでしょうか。

[夜彦さんの感想 · 2007年3月27日]

07.3.26短編が3つで、全部基本的な設定が同じで、しかも十代女には全く理解できない感情がとつとつと綴られており、はっきり言って面白くなかった。

[のびっちさんの感想 · 2006年5月22日]

大学時代の恩師の小説。
じんわりと伝わる温かみの出し方がすごい。陳腐な言い方だけど、人生経験がにじみでてる。机の前にいるだけじゃ書けない作品。

[muraさんの感想 · 2006年1月8日]

タイトルが目に付いて読んでみた本<br>
著者は全然知らなかったけど理系ぽい好きな文体<br>
終わった家族のぐだぐださもツボ

[もんぷちさんの感想 · 2004年10月24日]

短編集ですが、いづれも職を無くした男の日常を描いています（犬付き）
次の仕事もどうにかなるさと思っていたのに、見つからないままずるずると暮らす日々。
物語は淡々と進んで、仕事にがむしゃらだった過去の自分や出会った人々と話がところどころ挿入されています。
このまま堕ところまで堕ちちゃおうかなと考えてみたり。
結婚の経験がないからなのか、奥さんというよりはあくまで主人公の立場で読み進めていたけど、結婚したら奥さん側の立場で読んでしまうのだろうか。(2003.3.7)

著者プロフィール

佐藤洋二郎（さとう　ようじろう）
1949年福岡県生まれ。中央大学卒。主な作品集に『未完成の友情』『福猫小判夏まつり』『グッバイマイラブ』『神名火』『沈黙の神々Ⅰ・Ⅱ』などがある。『夏至祭』で野間文芸新人賞、『岬の蛍』で芸術選奨新人賞、『イギリス山』で木山捷平文学賞。著書多数。

「2023年 『百歳の陽気なおばあちゃんが人生でつかんだ言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」