ロレックスの秘密

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062108065

作品紹介・あらすじ

ロレックスの不思議アメリカという巨大な市場で、10年以上もビジネスマンのステイタス・シンボルとして第一位であり続けるロレックスのブランドの魅力とは何か。日本でのヴィンテージものの活況ぶり。世界に蔓延するニセモノの数々。ロレックスには、不思議で不分明なところがあまりにも多すぎる。本来の企業が持っているスタイルや方法となにがどう違うのだろうか。謎の創業者ハンス・ウイルスドルフ物語と歴代最強22モデルの知られざる真実。完全「ロレックス用語」事典付。

感想・レビュー・書評

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  • 創業当時から取材拒否を貫いている秘密主義の時計会社、ロレックスについて考察している一冊。
    創業者ハンス・ウイルスドルフの伝記、社内ブランドの細かな紹介、ロレックス用語事典、年表と参考文献で構成されています。
    ライバルの多いスイスで後発会社がどうして成功したのかを、ウイルスドルフの人生を読むことで理解できました。
    彼は時計を芸術品ではなく商品として扱うことで、貴族的趣味から貴賤問わず実用的なツールに変えてしまったのです。
    もちろん高級時計なのですが、探検や労働などの過酷に耐える懐中時計と腕時計を世に出しました。
    ステイタスシンボルであると同時に、相応しい価格だと納得できるために選ばれてきたのです。
    そんなロレックスにも紆余曲折や失敗があり、それは社内ブランドの項目で垣間見ることができます。
    現在は様々な良い時計があり、更に言えば必要なものではなくなりました。
    ブランド力だけに頼るのではなく、今まで通りかそれ以上に努力を惜しまない姿勢が必要になると思います。
    ロレックスオーナーとして、そんな時代でも独自の魅力を保ち続けてほしいと期待します。

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著者プロフィール

1944年、香川県高松市生まれ。国際服飾学会会員。1964年にファッション界に入り、ファッション・デザイナーの小林秀夫氏に師事。その後、1968年に独立し、主としてメンズ・ファッションの記事を執筆。服飾評論家。ファッション・エッセイスト

「2010年 『スーツの百科事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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