紫の領分

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 22
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062114615

作品紹介・あらすじ

二つの家庭の間で二重生活をおくる数学講師。日常の底を抜く狂気と虚無の烈しい誘惑-芥川賞作家の傑作長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  • いまいち。狂気じみたものも感じなかったし、二重生活をしているハラハラ感もなかった。

  • 小説中に繰り返し出てくる紫色の稜線。その風景を抜けて主人公は二つの生活を行き来する。嘘をついたまま死んだ同僚の心情を想像しながら、自分の嘘についても思いを巡らせる。結末は、主人公が心のどこかで望んでいたものなのかもしれない。淡々とした描写が逆に登場人物の心の揺れを鮮やかに描き出す。

  • 「世界の限界という奴から脱出したかっただけだ、
    ほんの1ミリでいいんだ、1ミリで……」

    二つの家庭の間で二重生活をおくる数学教師。
    日常の底を抜く狂気と虚無の烈しい誘惑――
    芥川賞作家の傑作長篇小説。

  • 「世界の限界という奴から脱出したかっただけだ、
    ほんの1ミリでいいんだ、1ミリで……」

    二つの家庭の間で二重生活をおくる数学教師。
    日常の底を抜く狂気と虚無の烈しい誘惑――
    芥川賞作家の傑作長篇小説

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著者プロフィール

1959年新潟生まれ
書評紙編集者を経て93年「ゾーンを左に曲がれ」で作家デビュー。98年「ブエノスアイレス午前零時」で119回芥川賞受賞。著書『サイゴン・ピックアップ』『オレンジ・アンド・タール』『箱崎ジャンクション』『雨月』『さだめ』『幻夢』『心中抄』『キルリアン』『波羅蜜』『武曲』『武蔵無常』『サラバンド・サラバンダ』小説以外に『安吾のことば』など

「2020年 『言葉である。人間である。 読書術極意』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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