- Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062116695
感想・レビュー・書評
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先だって直木賞を受けた島本理生の昔の作品、今から15年前に芥川賞の候補になった作品です。瑞々しくて明るくて若くて気持ちいいね♪
あとがきも初々しくて中で「ささやかな日常の中にたくさんの光を見つけ出せるような小説をこれからも書けたらいい」と言っているけど、さて初心は貫けているのでしょうか?
直木賞作品は私には少し苦手だったので、この本を読んで良かったです。 -
日常を淡々と描かれた物語だった。
ほっとする反面、大きな出来事もなくてちょっと物足りなさを感じる。
主人公の恋の行方も知りたかったな
でも、全体的に優しいお話でした -
いなくなった父親の事を忘れられないふみ。
どんなにひどい父親でも、子供にとっては唯一無二の存在なんだろうか。
自分は親から暴力を受けた事はないが、親からの暴力はずっと記憶に残るものだろうと想像する。
ふみは、周と出会い、穏やかな楽しい時を一緒に過ごすことになる。
爽やかな2人の恋愛は、懐かしい気持ちを思い出させてくれる。 -
面白かった。
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お互いのことを思いやることが大事。青春
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こうやってゆっくりゆっくり恋に落ちてくる感覚っていいな。今死んでもいいかもって思うのってきっとすごく幸福なこと。周くんがかっこよい。
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「生まれる森」でも思ったけど、彼女の書く恋愛小説の青年はかわいい。可愛すぎて現実感ない位だけど、小説だからそこを楽しむって事か。
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最近、胸に突き刺さるような鋭利な小説を読んだりしていたので、この作品から漂ってくるようなふんわりとした明るさは、僕にとって非常に心地よいものでした。かといって決して甘いだけの世界ではなく、薄暗い部分があるのに、それが物語を引きずらない。それは「あとがき」で作者の書いているように、物語を明るくしようという気持ちの表れで、そして確かに僕はそのおかげで、深夜だったのにも関わらずひだまりにいるような気持ちで本を閉じることができました。
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みずみずしい。
作者が二十歳前に書いたと思えば、
その感性に惚れ惚れ。同年代とは思えない鋭さだなぁと。
発売当初読んでいたら、そんなこと思えなかったのだろうけど。