てっぺん野郎: 本人も知らなかった石原慎太郎

著者 :
  • 講談社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062119061

作品紹介・あらすじ

なぜ、この男の言動から目が離せないのか「総理にしたい男No.1」慎太郎のすべてを書いた決定版評伝。

感想・レビュー・書評

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  • 2022/07/17 読了

  • 問題発言を繰り返す強面イメージの石原知事。慎太郎・裕次郎兄弟の祖父の代の貧しい時代に生まれ、山下汽船の丁稚から専務まで出世した魅力的な父・潔。必ずしもブルジョアではなく貧しかった少年時代。そして愛媛・長浜から神戸、小樽、逗子市と海の近くに住み続けた人生。私には石原知事が参議院に初出馬した68年はいまでも印象深く思い出されます。しかし、与えているイメージと異なり、必ずしもエリートではなく、また必ずしも強い精神性ではなく。特に気ままに生きる裕次郎と75年の都知事選挙で敗れた美濃部亮吉へのコンプレックス。そのナイーブさにも深く迫ります。裕次郎のデビューまでの裏話も詳しいです。水之江滝子の存在が大きいのですね。石原首相待望論が強いと言われますが、彼の精神の幼稚さにその危険さを感じるとともに、都知事という首相に匹敵する「てっぺん」に上りつめた慎太郎は決して国政選挙に再出馬することはないだろうとも思いました。

  • まずタイトルがいい。内容もおもしろい。石原兄弟のイメージがちょっと変わります。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者、業界紙勤務を経てノンフィクション作家となる。1997年、民俗学者宮本常一と渋沢敬三の生涯を描いた『旅する巨人』(文藝春秋)で第28回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2009年、『甘粕正彦乱心の曠野』(新潮社)で第31回講談社ノンフィクション賞を受賞。

「2014年 『津波と原発』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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