拳の漂流: 「神様」と呼ばれた男ベビー・ゴステロの生涯

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062119313

作品紹介・あらすじ

無敵の28連勝、傷害で逮捕、永久追放、失明、孤独死…大阪・ミナミにいまも生き続ける「ベビー伝説」。昭和20年代、「最強のボクサー」といわれたフィリピン人の遺骨を胸に、著者はベビーの故郷イロイロへ向かった…。ピストン堀口より強かった天才ボクサーの波瀾万丈。

感想・レビュー・書評

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  • 再読本。
    無敵のボクサー、ベビー・ゴステロについて。
    知らなかったボクサーだが、読み進めていくとこの男のファイトに非常に興味が持ててくる。
    「辰吉も強いけど、そらベビーさんと比べたらかわいそうや。全然ものが違うわ」
    左手をだらりと垂らした状態からのファイト(ハメドの先駆けか)で無敵、「ピストン10日、笹崎7日」”拳聖”ピストン堀口は10日の練習、”槍の笹崎”は7日の練習で倒せるという桁違いの強さに、読んでていて興奮した。
    しかしながら、不遇の晩年を送り彼の遺骨を持ってフィリピンまで向かうこの元産経記者の行動とルポとしての完成度も立派なものがある。
    もっともっと評価されてよい一冊だと思う。

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著者プロフィール

城島充(じょうじま・みつる)
ノンフィクション作家
1966年、滋賀県生まれ。関西大学文学部卒業。産経新聞社会部記者を経て、2002年、ノンフィクション作家に。
児童向けの作品に、阪神淡路大震災でふたりの子どもを失った家族を取材した『にいちゃんのランドセル』、スキージャンプ・葛西紀明選手のソチ五輪までの道程と故郷の子どもたちを描いた『レジェンド! 葛西紀明選手と下川ジャンプ少年団ものがたり』(第61回青少年読書感想文コンクール課題図書)、義足でなんにでも挑戦する子どもたちと応援する大人たちを描いた『義足でかがやく』(すべて講談社)がある。一般向け作品に、『拳の漂流』(ミズノスポーツライター賞最優秀賞、講談社)『ピンポンさん』(角川文庫)などがある。

「2018年 『平野美宇と伊藤美誠 がんばれ! ピンポンガールズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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