亜細亜、骨董仕入れ旅

著者 :
  • 講談社
3.67
  • (1)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 14
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062124812

作品紹介・あらすじ

危険地帯をくぐり抜け、ガンダーラ仏を巡る息詰まる駆け引き!インドで出会った男が案内してくれた先は、なんとマハラジャのお城!カトマンズの迷路のような裏道をくぐり抜け辿り着いた国宝級の歓喜天像。フィリピンの島で見つけたスペインの大砲やイエメンの乳香まで。アジアを舞台に繰り広げられる「仕入れ旅」。サラリーマン生活に飽き足らず、骨董の世界に飛び込んだ男の手に汗握る冒険談。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  骨董の仕入れというタイトルからは想像もつかないほどのアドベンチャー紀行だが、欧米の大博物館や美術館もこうした骨董屋兼冒険野郎の働きでできたのだと思えば、それほど変わった話ではないのかもしれないと思う。
     じつに面白し!

  • 骨董の上品な響きからは想像できないレベルのハードな仕入旅だった。途中で話が妙な感じでとんだり尻切れトンボになってるあたりは絶対にグレーゾーンどころか真っ黒なお話満載なのに違いない、と思わせる。どこまで本当なのか、元サラリーマンてホントに?と疑っちゃうくらい。でもそのパワーはなんか痛快ではある。国宝級の骨董品の扱われ方に胸が痛む部分も多いけど、多分これが現実ではあるだろうし。

  • サラリーマンから骨董商へと転身した著者が、アジア諸国へ骨董品を買い付けに出かけた話をまとめたエッセイのような本。骨董の世界は知識勝負だけども騙されたり怪しい地域に行ったりと、楽しそうではある。とはいえ、地域によっては命がけすぎる。

  • 骨董商の作者が亜細亜に骨董の仕入れに出向いた際のエピソードをまとめた本。
    化かし合い当たり前の世界で、売れるものを探して歩く様がいい。
    各国の人に個性があり歓待も交渉も一筋縄ではいかないし、騙したつもりが騙さされていたりで読み進むのが楽しかった。

  • 読みやすい。著者であり、ストーリーテラーのノリキがギャラリーフェイクのフジタにそっくり。信じられないような状況下でハードな交渉をしまくる古美術商の短編集。ほんとにこんなことやってるなら、ほとんど違法。

全5件中 1 - 5件を表示

島津法樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×