考える技術

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062124928

感想・レビュー・書評

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  • やや自慢話や他の本の紹介が多いが、モチベーションは上がる。論理的思考がいかに大事かを説いた本であり、具体的なスキルを提示している本ではない。企業では問題解決能力(答えがない問題に対して考え抜いて解を提示する能力)を必要としているのに対し、答えが決まっている問題の解き方(テクニック)や暗記方法しか教えない日本の教育への警鐘には共感。

  • 古い本なので、予測的に書いている内容も今読むと当たり前だったりピンとこないところもある。ITの話とか金融の話とか。
    が、この時期にこういう内容を書けるってのはやはりスゴイと思う。
    思いつきとかでなく、今あるデータから考えるってことが如何に有用かが分かる。

    自慢話も多いが、それに見合う実績と地道な努力をしている。
    努力を続ける才能ってのがあるのだろうか。

  • 2012年、今年も4月になった。
    この間、新年を明けたばかりなのに、あっという間の3ヶ月。
    毎日の慌しさに身を任せ、忙しさのあまり、仕事をしたふりに
    なっていた3ヶ月だったのかと反省。

    日本では4月から新しい一年が始まる。
    だから、新しい気持ちで、新しい一年にしていきたいと気持ちで本書を4月1日という日に読んだ。

    毎日の忙しさで仕事をした気になっているのではないかと
    一年を反省し、もっと深く物事を考えて仕事をする一年にしたい。
    そんな思いで、大前研一氏の本書を手に取る。

    本書には考え方のフレームワークが紹介されているわけではない。
    物事を深く頭を使って考えろ!仮説を検証し続けろ!現象を原因と勘違いするな!など、論理的に深く物事を考えろ!と提唱する。

    本書を通して簡単に考え方のフレームワークを身につけることができると勘違いしたボクがばかげていた。それこそ、考えることを放棄していたのだから。

    本書を読んで、わかったこと。
    それは、ボクは何も考えていなかったということ。

    考えることを毎日、辛くても続けなければいけない。

    電車の中で毎日、取引先のことを真剣に考えるだけでも
    毎日続けるだけで1年後ボクは変わっているだろう。

    もっと知的備蓄しなければ。貪欲に。

    複雑系の答えのない時代。
    だからこそ、考えよう。深く。

  • 就活に行き詰ってこういう本を読んでみようと思った。一番はっとしたのは、「仮説と事実を混同して結論を出すな」ということ。しゃべってるうちに仮設と事実が一緒に思えてきて、論理的な考えができなくなっているんじゃないか、って痛感した。あと、前提条件のすり替えとかもよくやってしまう…。しっかり考えて話せるようにならないとダメやな、って思った。

  • 牧野昇と大前研一が、自分が乗り越えるべき相談(コンサル)業務の専門家(プロ)だとして目標設定しています。

    そのため、見習うべきところと、見習わないところに分けて考えてみました。

    大前研一の方が、若いだけあって、現代の人たちに、まだ遙かに関心を呼んでいる。
    人気商売なのだが、経営者に人気があればいいので、社会的な人気はそれほど必要ないのかもしれない。

    表面的にはすばらしいことを書かれている。
    考える技術が身につけば、すばらしいことができるかもしれない。
    しかし、考えたがために失敗したり、嫌われたりすることも多い。

    著者がなぜ、この本に書いているような思考方法をとるようになったかは、
    商売の秘密なので、本に書くのではなく、直接相談料を貰ったときにお話するのが
    相談業務(コンサル)の基本だと思われます。

    自慢話が多いのは相談(コンサル)でお金を貰う為なので仕方がない。

    商売の秘密は本に書いてなく、自慢がたくさん書いてあるという
    2つは割り引いて読まないと、読み方としては失敗するかもしれない。

    いつもながら、表面的な狙いはすごい。
    真似るべきところだろう。

  • 大前研一の名前は知っていましたが、その著作を読むのは初めてです。

  • 入社したときに買って放置していた本。
    ロジカルシンキングってこう使うんだなーってヒントになった。
    ・ロジカルシンキングは基本的なスキルだと思っていたけど、磨けば武器になる。
    ・仮説は検証してこそ意味がある。実際に現場で確認することが大事。
    ロジカルシンキング関連本は昔色々読んだけど、俺は実践できてるかなぁ。。

  • データを分析して出てくるものは仮説にすぎないのだが、日本のほとんどの経営者やビジネスマンは、その仮説を結論だと思い込む(p.20)

    現象はあくまで現象にすぎず、原因ではない(p.21)

    通勤時間を利用して、テーマを決めて問題解決のプロセスを組み立てていく
    吊り広告を題材に、こうすれば良いと仮説を立て、そのためにどんなデータを収集し、分析しなければならない
    自分の二階級上のポジションにいたらどうするかを考える(p.47)

    プレゼンテーションの前に、前提として必ず自分がやってきた作業を最初に言っておく。どんなデータを収集して、どんな分析をしてきたのか。フィールドインタビューを行った回数、地域、そして誰を対象に、どんな話を聞いてきたのか。これを明示することで、会議出席者の中にある「こいつら、本当にわかっているのか」という疑念が氷解するからだ。(p.58)

    次のページを想定し、先を読みながら喋っている人間でなければうまくいかない。優秀なプレゼンテーターは、次のページの内容を想定しながら、今のページを説明している。(p.69)

    「ようするに、君は何がいいたいのか?」、「それを一言で言うとどうなるのか?」といった質問を良くする。そして相手が一言で答えると、今度は、「その証拠はあるのか?」と聞く。「その証拠をあげるには三言必要です」という返答なら、さらに「それぞれの証拠はあるのか?」と質問を続ける。このように結論の下には二階層三階層にも証拠が積み重なっていていることを明らかにさせていくことで、ピラミッドストラクチャーが一貫した整合性をもっているかどうかがチェックできる(p.74)

    提言に説得力がないのは、問題の解決に至るプロセスが不十分なために、提言する側が「絶対に正しい」という信念に到達していないことが原因である場合が多い(p.74)

    説明できないことが出てきたら、それはなぜかという質問ができる。そうやってどんどん質問し、理由の理由、原因の原因を見つけていけば、これまで誰も言っていないような結論に到達する(p.154)

    そこから外れた人間の方が今の世の中では成功する。今の学校でまじめにやればうあるほど世の中からずれてしまう(p.159)

    学校の果たすべき役割は、答えがないときにどうするかという「考える癖」をつけさせることだ(p.163)

    つねに1時間500万円の価値を生むのと同じだけの緊張感を持っていなければならない(p.209)

    自分で立てた仮説を実証するにはフィールドワークしかない(p.233)

  • 参りました。さすがとしか言い様がない。
    内容に説得力もあるし、読みやすい。
    ちょっと事例が古くなってしまったので買うかどうかは別として、一度は読んでおいて損はないです。
    新入社員から経営者までビジネスマン全般にオススメ。

    「現象と原因は違う」というのは常に頭に入れておかねば。

  • 世の中をよりよく渡っていくための、具体的な考え方、指針を提示してくれている。

    現代の会社、教育、世の中の流れのどこに問題があるのか。そして、どのように考え行動するとよいのか、気付きがあります。固定観念に縛られない考え方を身に付けたい方にはおすすめです。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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